和田博士による解説の解説(耳学問=他の研究者の説の紹介)によれば
がんの本質は(分子生物学による説明なのでわかりにくい):

真核細胞では、ミトコンドリア(真核細胞の中の構成要素のひとつ)が壊れるとチトクロームCが放出され、細胞はアポトーシスを起こし死に至ります。前回の話と合わせると、壊れかけたミトコンドリアが必死に生き延びるためにRetrograde signalingを核に送り、代謝過程を変え、NHE-1を用いて、なんとか生き延びている状態ががん細胞なのです。

ちなみにこの文章に先立つところで

地球上の生命体の共通の祖先LUCA・last universal common ancestorはこのような状態ですでに「対向輸送器・SPAP ・sodium proton anti-porter」を持っていました。このSPAPは我々の体内の細胞ではNHE-1であり、がんは個体の中で自分なりの環境を作りあげ増殖してゆくのにこのNHE-1を用いているのです。

とLUCAとの関連を述べている。(それでもわかりにくいですね)

以上の元ネタはニック・レーンだそうです。