ペプチド療法というがんの免疫療法がある。
いろいろなところで試験的に治療が行われている。

たとえば久留米大学での例をみると:



では、「がん」を例に、ペプチドワクチン療法の仕組みについて具体的に説明します。
人の身体の中で、免疫の中心を担当するのはリンパ球です。このリンパ球のうちの、キラーT細胞(細胞傷害性Tリンパ球、CTLとも呼ばれます)などが中心になって「がん」に抵抗します。このしくみについては既に科学的に解明されています。キラーT細胞ががん細胞の表面の小さな蛋白質のかけらを見つけ、その蛋白質を目印としてがん細胞を攻撃し、その結果、がん細胞を死へと追いやります。この目印となる小さな蛋白質を「抗原」といい、キラーT細胞はこの抗原の中のごく小さな断片を見つけだします。一般に蛋白は、数百~数千個のアミノ酸でできているのですが、キラーT細胞が見つけだすのは8?10個のアミノ酸でできた部分です。このごく小さな断片を「ペプチド」と呼び、私どもはこれまでにキラーT細胞ががん細胞を排除する時の目印となる「ペプチド」を200種類以上見つけだしています。この小さなペプチドは人工的に合成することが可能で、体内に投与すると、ペプチドによって刺激を受けたキラーT細胞が活性化し、さらに増殖してがん細胞を攻撃するようになります。この性質を使って「がん」を排除(退縮)させようとする治療法を「がんワクチン療法」といい、「ペプチド」を薬剤として使用する治療法を「がんペプチドワクチン療法」と呼びます。

この説明は分かりにくい。
まずペプチドがキラーT細胞を活性化するというがその機構が説明されていない。
人工ペプチドをがん細胞に付着する必要があると思われるのにその方法についても
言及していない。

次にペプチド療法はテーラーメードだという。
つまり患者毎の個性にあわせて療法だ。
こう書いてある:

 臨床試験に参加される患者様の免疫反応性を試験開始前に測定し、各々の患者様にとって反応性のよいペプチドを最高4種類まで選択して投与します。)患者様毎に免疫反応性が異なるので、その方に合ったペプチドワクチンを使用する、という意味で、テーラーメイド型の治療と呼ばれています。

このことは逆に言え患者に会わない場合もあるという事である.
その判定をいかに効率良くおこなうかが重要であるがその具体的方法には触れていない。

さらにその実績はというと
”これまでの臨床試験の結果、前立腺癌、脳腫瘍、子宮頚癌、大腸癌などで「がん」が元の大きさの半分以下に縮小した症例を複数経験しました。このことにより、ペプチドワクチン単独でも効果が出ることが証明されましたが、その確率は高いものではありませんでした。

そこで他の治療法との組み合わせ療法という事に成った。
そして抗がん剤等との組み合わせという事に成る。。。。