白血病には重粒子線治療は手も足もでない。
そもそも、白血病には多種類あり分類も仕方もことなっているからややこしい。
でも共通するのは
治療法は悪名高い化学療法!!!

それでも、慢性骨髄性白血病の治療
については副作用の少ない薬が十何年かまえにでたという。
それをグリベックという。
高額治療剤らしい:
「すでに承認されているグリベックは、ひと月25万~28万円ほどです。患者さんはそのうちの3割を負担しますから、個人負担はひと月7万~8万数千円。一定の自己負担限度額を超えた部分は、高額療養費制度によって払い戻されるから、異常に高いというわけではないでしょう」
ちなみに同種造血幹細胞移植は、1回の移植に1200万円ほどかかるというから、その差は歴然としている。 今後は新たな動きもある。その1つは、分子標的薬と抗がん剤治療との併用療法だ。しかし、果たしてこれだけ効果のある分子標的薬に、さらに抗がん剤治療を加える必要があるのか議論の余地は十分にあると

なんのことはない
イマニチブの別名らしいが
副作用が手足のしびれくらいですくないという。
分指標的の薬といわれ効果があると自讃している例が少なくない

ちなみに慢性骨髄性白血病とは:
慢性骨髄性白血病については従来はインターフェロンが一部には有効ではあったが、インターフェロンが効かない場合は移植治療以外には、単に延命を計るだけの治療しかなかった。しかし、2001年分子標的薬グリベックの登場で様相が一変した。グリベックは慢性骨髄性白血病は遺伝子変異によって作られた異常なBcr-Abl融合タンパク(自己リン酸化して常に活性化しシグナル伝達を行う基質をリン酸化し、それはさらに下流の細胞の分裂を促す細胞内シグナル伝達系を活性化させていく酵素(チロシンキナーゼ)でこのため、白血病細胞は自律的に増殖する[78])が異常な細胞分裂を促すシグナルを伝達をするのを阻害する薬で、活動している慢性骨髄性白血病細胞にのみに的を絞って攻撃し、正常な細胞は攻撃しないので副作用の少ない画期的な抗がん剤である。慢性骨髄性白血病のBcr-Abl遺伝子変異にも様々なサブタイプ(変異体)があり、中にはグリベックが効かないBcr-Abl変異体もがあるが、同様な分子標的薬が次々に開発され、Bcr-AblタンパクT315I変異体という治療抵抗性の強いサブタイプの1つを除いては慢性期のCMLはほぼ押さえ込むことができるようになっている(ただし、分子標的薬は休眠している白血病幹細胞には届かないため、病気を抑えることはできても、治癒は必ずしも望めない。また付加的な遺伝子異常がおきてしまい急性期に移行した場合には分子標的薬も有効とも限らず移植医療が適用になることが多い


未承認だがこのグリベックの10倍以上強力な新薬もあるという。:
グリベックに続く分子標的薬とは、タシグナ(一般名ニロチニブ)とスプリセル(一般名ダサチニブ)である。いずれもグリベックと同様に飲み薬だ。ただし、これらの薬はタイプが異なる。
「タシグナはいわば“ニューグリベック”。グリベックの効果をいっそう強力にしたような薬剤です。一方のスプリセルは、グリベックやタシグナでは抑えられないSRC(サーク)という遺伝子まで抑えるため、血管内皮の中に現れたがんにも効果が期待できます。いずれの薬剤も、大まかにいって、グリベックの10倍以上強力です」(畠さん)
タシグナを慢性骨髄性白血病の患者に投与すると、3カ月後には、97パーセントの人のフィラデルフィア染色体がすべて消失し、正常細胞だけになる。半年間行うと、フィラデルフィア染色体は100パーセント消失し、すべて正常細胞になる。
また、同様にスプリセルを慢性骨髄性白血病の患者に投与すると、半年後には、94パーセントの人のフィラデルフィア染色体がすべて消失し、1年行うと、それは100パーセント消失している。
これほど強力で、しかも効果が早く出るタシグナとスプリセル。ならば、初めからタシグナ、ないしはスプリセルを使えばよいではないかと思うが、事はそう簡単ではない。
「タシグナとスプリセルも近々、慢性骨髄性白血病の患者さんに対して承認される見通しですが、費用や副作用の問題も含め、まだわからない点も多くあります。ただ、少なくとも現状でいえることは、グリベックを使っても効果のなかった人と、グリベックが合わない人に対して、まず承認される予定であることです」(畠さん)
副作用は確かに気になる。グリベック、タシグナ、スプリセル、それぞれの副作用の現状はどうなのだろうか。畠さんによると、主に次の副作用がある。
グリベックには、顔や脚のむくみ、皮膚の発疹、骨髄抑制などがある。むくみは利尿剤によって比較的簡単に取れ、発疹には、ステロイドのクリームなどを塗って対処する。また骨髄抑制は、治療を一時中断するか、グリベックの量を減らせば緩和できる。
「新型グリベック」ともいえるタシグナは、副作用もグリベックに似ている。だが「10倍以上強力」だからといって、副作用も10倍以上あるわけではない。それは「副作用を減らすように、薬をデザインしているため」(畠さん)だ。
スプリセルには、骨髄抑制や胸水が見られる。スプリセルでは、とくに胸水の管理が重要になる。
とはいえ、いずれの分子標的薬も、同種造血幹細胞移植や抗がん剤治療、インターフェロン治療に比べると、副作用はずっと少なく、かつ小さい。現にグリベックは、90歳の患者さんも受けているが、問題はまったくないという。