私は、今までに癌に関する書物をたくさん読んできたし、独学で医学や薬学の勉強をある程度した。
とはいえ、大学で医学や薬学を習ったわけではないし、そもそも大学進学すらしていない。
だから、これから述べる内容については、改めてその正否を確認されてください。
そして、もし、これから述べるアイデアを活用したいと思われましたなら、専門的に必要な全ての検討や調査をしていただき、安全性を慎重にしっかり確認しながら、進められてください。
癌は、増殖の際に癌遺伝子から異常蛋白質を作り、それを増殖のために活用する。
癌遺伝子から異常蛋白質を作る時に働く酵素の1つが、RNAポリメラーゼである。
RNAポリメラーゼは、癌細胞だけでなく正常細胞にも存在し、DNAからmRNAを作る働きがある。
ところで、DNA全体は巨大な分子であり、塩基配列の短い部分だけを考えれば、同じ部分がDNA全体の中にたくさん存在するため、癌遺伝子の1つ1つの塩基と対をなす塩基を順番に並べた物質は、癌遺伝子に結合するだけでなく、正常細胞の短い塩基配列が同じ部分にも結合するので、とても抗癌剤にはなりえない。
もし、細いロープのように柔軟に動き、かつ、RNAポリメラーゼと結合してもRNAポリメラーゼの働きを損ねないような分子で、RNAポリメラーゼと結合する部分とは逆の部分が癌遺伝子と結合するようになっている分子だと、どうだろうか?
もちろん、癌遺伝子と結合する部分は、塩基の配列ではない。
そして、その部分は、癌遺伝子と非常に接近した時でも、癌遺伝子と弱い結合をするだけである。
しかし、そこから、その部分は徐々に構造を変えていき、それによって癌遺伝子と強く結合するようになる。
その時の結合は、何も癌遺伝子全体との結合でなくて、ピンポイントなものであってもよい。
ただし、そのロープ状の分子は、癌遺伝子とよく似た塩基配列の、変異する前の正常な遺伝子とは結合しない。
しかも、そのロープ状の分子は、RNAポリメラーゼと結合して働くわけだが、癌遺伝子以外の部分とは決して結合せず、かつ、そのロープの長さはDNAに絡んでほどけなくなるような長さであってはならない。
又、癌間質の豊富な癌細胞にも使えるようにするためには、癌間質の豊富な癌細胞の中で、そのロープ状の分子を組み立てられるようにしないといけない。
そのような分子が存在するかどうかわからないが、存在すれば、癌に特異的に作用する抗癌剤となり得る。