と言う訳でキリ番。
♯100も目前な訳なんだケド、何か誇らしい気分になると同時に、一年間そんだけ阿呆みたいにあらゆるCDと言うCDを買い漁り、買い漁ってはブログに上げ、上げては飽き、飽きてはまた買いを繰り返し続ける無限ループを振り返れば何か言い知れぬ虚しさが襲うのも堪え難い。
なんでこんなに飽き易いんでしょう、オレ。かつて高島彩のクソみたいなエッセイで「足る事を知る」と言う文章を読んで何かを学んだハズなのに。
もうね、足らないのよ。
とにかくそれが何だって良いから新しい何かが欲しくて堪らないの。感動したいの。「イイネ」みたいなヌルさじゃなくて、心から感動し、ワクワクが沸き起こり、下品な例えでアレだケド、「心の子宮」みたいなモノがあるとしたらそこをを突き動かしてくれるようなエクスタシーを味わいたい。
それでいてそんなモノ、この先巡り会える気もしないからこその虚しさなんでしょう。
ああ、やってらんなーい。
それでも尚欲求を抑えられない自分の衝動にも引きつつ、これはもう何らかの業だよねえ、と諦めたい。
だいたい、アヤパンから何かを学ぼうってのが間違いよ。
だってこのオンナ、全部持ってんじゃん。
「足る事を知る」。そんなモン、オレは当分先で良いや。
モーニング娘。'14
"笑顔の君は太陽さ/君の代わりは居やしない/What is LOVE?"
今年からグループ名に年号がついて便利になったモーニング娘。'14。
とは言いつつ、ブログに書く際にちょっと手間。
で、そんなワンフォーの第一弾にして通算55thシングル。初のトリプルA面仕様。
ここまで行くともう全部自信がないようにも見え、「絞れよ」と言いたくもなるんだケド、いやいやとんでもない。
何れも力の入ったスペシャルなナンバー目白押しで、でもそんなんだからEDM路線移行後もオリジナルアルバムがまだなんじゃねえの?と言う不満はそっと心にしまってしまいましょう。
3曲共々アレンジは全て、昨今のハロプロのメインアレンジャーであるお馴染み・大久保薫氏。
この人の引き出しも凄いケド、つんくの突拍子もないクリエイティビティとアイディアに呼ばれ、或いは振り回された結果かも、とも思う。
"恋愛ハンター"以降、良い加減マンネリに陥っても何ら不思議じゃない所か、これだけ「幸福な季節」をかつてない長尺で味合わせて頂いたんだもの、全然許せる中、エレクトロ路線と言うレールの上でとにかく「深化」していく、まさしく「アップデート」して行く姿は、何か生き急ぐ者の狂気を感じ心配にさえなるぐらい。
つまり基本のジャンル、スタンス、アプローチは同一線上なのに、前シングルでの美点を補完しながらどんどん面白い方向に突っ走ってくれていて、慣れ親しんだ「安心感」と刺激的な「鮮度」を同時に突きつけられてるような贅沢感。ありがたい話よ。
取り分け、粋なシャッフルビートをアタックの強いビートで描いた鬼気迫る高速キラーチューン"What is LOVE?"のエネルギッシュさったら。
サウンド一つ一つも間違いなくカッコ良いんだケド、つんくの性故か、或いはモー娘。と言う存在へのニーズに応えてなのか、このどこか滑稽なコミカルさが痛快さで、わかりやすい「カッコ良さ」に逃げないアティチュードはつまり単なる「カッコ良い」だけの音楽へのアンチテーゼにも思え、年端も行かない少女たちがスキルフルに乗りこなす姿に宿る、この「妙味」にこそ感動しちゃうカラクリ。
随分と日本語の載せにくいハズの細かいメロディ構成に律儀に当て込まれた言葉の嵐、それを更に上の律儀さで歌うボーカルワークもちょっとタダゴトじゃねえ。
で、突きつけられる言葉の嵐もモーニング娘。らしい、頼まれもしないのに無駄に世間や社会を背負う、気骨に満ちたメッセージ。
かつて"Do it! Now"と言うシングルでも「宇宙のどこにも見当たらないような約束の口づけを原宿でしよう」と言う歌詞につんくのセンスを見たケド、
この「ミクロからマクロへ」な感覚?つまり半径数メートル以内の「あなたの私」の身の回りの取るに足らない生活感から、社会へ、日本へ、世界へ、果ては宇宙へ、と言う無駄な一大スペクタクル。
それは本曲で言えば、「たった一人を納得させられないで 世界中口説けるの」「たった一人を不安にさせたままで 世界中幸せに出来るの」。
ああ、その通りだよ。
でも末尾に「?」がないのは気になるんだケドも。
やはりこれはモーニング娘。にしか歌えない歌だし、つんくにしか書けないメッセージでありグルーヴ。
これもうアイドルソングどころか「J-POP」と言う呼称さえ不適当な程、正に「宇宙のどこにも見当たらない」グルーヴだよなあ。
それでいて、あらゆるトレンドや意匠を節操なく取り込んで構築する、と言う手法が許される「ポップミュージック」と言うマーケットからしか生み出され得ないモノだったりする訳だから、恥かしげもなく言うケド、アンタたちオンリーワンぢゃね?
で、シングルを購入してその魅力に改めて気づいたナンバーは"君の笑顔は太陽さ"。
これも「ミクロからマクロへ」な歌詞の采配が活きた、愛らしくも感動的なメッセージソング。
モタついた譜割に萌ええ。
で、サウンド的にも結構遊んでて、特に大サビ前唐突にa-haの"Take On Me"化するシーケンスがアホらしくも可愛いらしい。そしてカッコ良い。
良く思いつくなあ。
モーニング娘。
"The Best!~Updated モーニング娘。~"
こちらはすんません、レンタルで済ませちまいました、昨年秋リリースのアルバム作品。
いやコレ、何て言うのが適当なのか。「セルフカバーアルバム」でもあるし「リミックスアルバム」でもあるし、悔しいケド「アップデーティッドアルバム」がやっぱ一番正しいんだろうねえ。
"LOVEマシーン"、"恋愛レボリューション"などなど誰もが知ってる黄金期の名曲を網羅しつつ、一方で所謂「今のモーニング娘。」のカッコ良さを端的に味わえる近年のシングルなどを抱き合わせつつ、ライトファンからモーヲタまでもを巻き込むべくコンテンツとしてはビックリするぐらい完璧な選曲よねえ。まずそこに拍手。
ここであえて"笑顔YESヌード"や"リゾナントブルー"を紛れ込ませとく必要もないもんなあ。
で、内容。これが予想通り全編不躾かつ無遠慮なエレクトロサウンドで貫かれたダンスアルバム。
原曲の素晴らしさは保証済みな訳だから、そっからの色合いの変化や新しいアイディアを堪能するのが本作の正しい楽しみ方なら、やはりそこは良く作り込まれているし、大久保薫&平田祥一郎終始大活躍。
ただ、ハイライトを挙げるなら、原曲が完成され切ってる所謂黄金期のナンバーよりは寧ろ、言わば「未完成」感が魅力だった"THEマンパワー‼!"のニューバージョンをあえて推したい所。
この物々しい不穏な空気。"サウスポー"から拝借したコード進行以外関連性皆無な、楽天イーグルスのイメージソングだったと言う事実も未だに信じ難い、この「異物」感。
それをポピュラリティーに寄せる所か、その「物々しさ」こそをアップデートしちゃってるのが凄まじい。
いくらなんでもやりたいコトやり過ぎ。最高。
或いは道重のヘナチョコボーカルをフィーチャーし、丁度Perfume的なバランスのスタイリッシュさに着地させた"歩いてる"、
AKIRAらしい洗練された音選びと、近年の彼らしい音数の少ないアレンジが本作中良いアクセントになった"I WISH"など、聴き所多数。

