1日目は強風ではあったが、

デナリーと山登と竜二は無事ナビゲートを成功させ、

6000m地点へ到達した富士山

そしてテキパキとテントを設営すると

早々に休むことにする。

 

その夜、テントの中。

各々が、シュラフに包まって眠っている。  

寒さのせいか、高度障害のせいか、少し寝苦しい。

 

山登は熟睡できずに目を覚ます。  

デナリーが夢の中でうなされている事に気づく。

 

「コージー……」  

 

聞き間違いなどではない。

彼女の寝言は、君の知る人物の名前を、苦しげに呟いていた。

 

天候が良ければ起こして外で話でも、と思ったが、

強風の音に山登は寝返りをうつ。