何枚もの着物を重ね着していた平安の女性達。
彼女達が重い装束の下に肌着として着ていたのが、
単衣と呼ばれる裏地の無い衣でした。
暑い夏には単衣かさねといって、
薄い単衣を重ねて寛ぐ場面も多く、
男達にはとても刺激的。
実際「源氏物語」の中にも、肌の透ける単衣姿のセクシーな女性が
登場する官能的な場面がしばしば描かれています![]()
単衣姿の女性。
寝殿造の薄暗い屋内でも、
官能的な姿であっただろう![]()
やんごとなき方専用
殿上への優美な階
寝殿造の建物と地面を結ぶ階段は「階」と呼ばれていました。
とりわけ南側中央の階は、
儀式の時や皇族など身分の高い人達が訪れた時に使うもので、
段数は5段、左右には高欄をめぐらし、
上には賓客が牛車を寄せる時の雨よけの屋根が張り出しています。
階の下には、多く前栽が飾られていました![]()
猛毒トリカブト
孔雀の羽に死の香り?
当時、人を死に至らしめるような毒薬には、
主に附子と鴆毒が使われていました。
どちらも古代中国で利用され、日本へ渡ってきたもので、
附子はキンポウゲ科の植物トリカブトの根から抽出。
鴆毒は鴆という鳥の羽の部分にある毒のことでした。
トリカブトに含まれる毒素のアコニチンは、
痺れや呼吸困難を起こす猛毒としてよく知られていますが、
鴆は、その鳥の羽を酒に浸せば
たちどころに人を殺す毒酒になると言われるものの、
その正体は今日ではよくわかりません。
一説には孔雀の一種ではないかと考えられています![]()
トリカブトの花。
猛毒の根は鎮痛・強心効果のある漢方薬になり、
今でも用いられている。
自然界には毒を持つ生物が少なくない。
昆虫のマメハンミョウもその一つで、
古の人々は、この毒のことも知っており利用していた![]()
