夜。
テントの中。
寝静まったころ…
桜とリサは目覚める。
コージーがテントから出ていくのに気づく。
トイレに行くと言うが、深夜に単独行動は危険すぎるのでついていくことに。
リサはケヴィンを起こして事情を話し、ケヴィンもついていくことに。
少し歩くと、ヘッドライトの灯りが、山肌に大きく空いた空洞を照らし出した。
中に入ろうとするコージーを止める桜とケヴィン。
好奇心旺盛なリサを誘おうとするが、
リサはコージーには興味ないので入りたがらない。
揉めているうちにレイファンと梓がやってきて、コージーが怯えるw
桜から事情を聞いた二人は梓はテントで待機、
レイファンがこの場に残り、コージーについて中に入ることに。
コージーもだが、その場にいたみんな驚く。
差し出されたコージーの手は払い、馴れ合うことは拒否するがw
空洞の中は鍾乳洞のような様相だ。
内部の壁はうねうねとヒダ状になっており、鍾乳石が随所に見られる。
比較的暖かく、そしてじっとりとした湿気を感じる。
コージー「なんだこの空洞。
もっと奥まで続いてるぞ。
おい、せっかくだし行ってみよう。
世紀の大発見があるかもしれないぞ」
桜とリサは顔を見合わせ引き返そうと言うが、
レイファンがコージーよりも先に進むので渋々ついていくことに。
何か起こった時の為、ケヴィンがみんなより少し離れて殿を務める。
洞窟の先に、出口がある。
出口は谷になっていた。
行き止まりだ。
コージー「おい、見てみろ。なんだありゃ」
コージーのヘッドライトが谷底を照らし出す。
そこには、先日夢に見たばかりの光景が広がっていた。
虹の谷。
第一次狂気山脈登山隊の遺体たちだ……!
レイファンの顔色が変わり、無我夢中で谷底へ下りる。
リサは桜にしがみついて気づいていないが、
桜とそばで遺体を見たレイファンは気付くでしょう…
8,000 m級の山を登ったことがある人間なら知っているだろう。
高山での死体は腐らず、屍蝋となりミイラ化することを。
しかし、なんだあの死体は。
体の部位がバラバラで、 皮膚や肉はドロドロに溶け、
白骨がむき出しになっているではないか。
こんな山で、どんな死に方をしたら、
あんなおぞましい死体と成り果てるのか。
「いない…あの人はいない」
今まで冷静を通り越して冷血だと思われていたレイファンが
初めて泣き笑いを見せた。
桜も下りようとするが、隣でコージーが奇声を上げ、逃げるように走り去る。
突然の出来事にリサは何もできずにコージーを見つめていたが、
ケヴィンがコージーと組み合い、何とか動きを止めることに成功する。
桜は遺体のネームプレートを見ながらレイファンの元へ向かう。
「誰か探しているのか?」
「………兄だ。
と、言っても生まれてすぐ離れ離れで生活していたから名前しか知らない。
高名な登山家だから、登山していればどこかの山で出会えると思っていたのだが…」
桜の勝手にハンドアウト「生き別れの兄」発動
そう語る桜を見てレイファンは驚愕した。
好きな人が生き別れの妹のことを話していた!
それに二人の所作が似ているところ気づく。
「二人足りないのだ」
レイファンが教えると桜は見上げる。
上を目指すのは登山家の性だ。
桜とレイファンがテントへ戻ると
コージーがここに残ると言い張っていた。
今まで桜が肩代わりしていたこともあり、誰も反対はせず、
桜が一緒に下山しようと言うと、
待ってる、だから絶対戻ってこいとコージーが強がった。
