Alicerhythm -202ページ目

Alicerhythm

イラストや小説、その他興味を持ったものを手当たり次第創作にチャレンジしてみたい人のブログ。
私が描いたり書いたりしたものを違うジャンルで形にしてくれる刺激的な相方を絶賛募集中です。厨二とかV系風味とかゴスロリとか魔術的とか・・・そんなのばっかりですけどね。

とりあえず、妖刀はこのままでいいらしいのでそのまま引き返す。



思ったより蔵の中が埃まみれで結構汚れたのでもう一回お風呂入りたい。

そう思いながら兄さんの背中を追っていくと、階段を上がりきったところでふっと、兄さんの姿がなくなった。

「え、兄さん?」

暗いところでも慣れればほとんど普通に見えるから見失ったなんてことはない。それに、兄さんの気配すら感じられない。

上がりきって周りを見ると蔵の様子も何かおかしい。

地下と同じ石造りで、何となく西洋かぶれしたような。蝋燭の灯りもついてるし埃っぽくはなくなっている。

まるで、ヨーロッパの古城のような・・・。


しかし思考は突然現れた何者かによって遮られる。

ヒュカンッ。

剣が振り抜かれる音と同時に、地下に降りたときに袋から出したままずっと握っていた月羽で半身を抜いて受け止める。

「はっ!」

「きゃ・・・ッ!?」

抜刀で剣を弾き、返す刀で峰打ちを襲撃者に叩き込む。硬いモノがひしゃげる感触を刀越しに感じつつ振り抜くと、襲ってきた者は軽く数メートル飛んでいった。


あたし、こんなに腕力あったけ?心なしか月羽も軽い気がする。

襲ってきたのは私と同じくらいの年恰好の女の子。

なぜか、RPGのコスプレみたいな鎧を着ているが。

ひしゃげたのは左の手甲みたいだ。とっさに守れたあたり、かなりの実力者だろう。



「・・・随分なご挨拶ね」

「黙りなさい!盗人かなにか知ったこっちゃないけどこの私がボッコボコにしちゃうんだから!」

体勢を立て直してビシッと剣をまっすぐに構える彼女。

口調が妙に芝居臭いのが気になるけどそれはそれ。

「って、あたしは盗人じゃな・・・」

「問答無用!」

彼女が斬りかかってくるのを完全に見切って剣を弾き、左手でチョップ。

飛んでいった剣が石の床に落ちた音が響くのと、彼女が頭を抱えてうずくまるのはほぼ同時。

「ごめんなさい、ごめんなさい!なんでもしますからもうぶたないでぇ~!」

いじめられっ子のごとく泣き出す少女。ってあたしいじめっ子?

戸惑うあたしを余所に、誰も来ないのが不思議なくらいの声量で泣く彼女。


と言うか威勢の割に・・・いや、あえて言うまい。




web拍手を送る






買ってきました。昨日発売なのすっかり忘れてました・・・。

今お金ないとか言ってたのにちゃっかり限定版買ってたり。


個人的にはカップリングの「真実への鎮魂歌」の方が好きかも。

PSP版買うかな・・・PSP持ってないけど。

Xboxのときも言ってました、これ。

正確にはあるんだけど自分のじゃないというか。

クリスマスとはいえ、流石にPSPごと買うほどのお金は・・・。

というか、11eyes以外にPSPでやりたいゲームがないのですが・・・。


それはさておき明日でテスト終わりです。

解放・・・。

何か怪しい厨二な雰囲気。


ネタは浮かぶのに堂々とかけない、そんな日々とおさらば・・・した途端ネタの泉が枯れるという。

なんだろう。禁断だから燃え上がるの・・・?


web拍手を送る

鞘の紋様が揺らめき、柄が手に吸いつくような感覚を覚える。

部屋中を赤い妖気が渦巻く。


しかし・・・。


「ぬ、抜けない・・・」

何かが引っかかってるわけでも錆び付いてるわけでもないのだが、何故か抜けない。

「抜けない奴が無理に引っこ抜くと狂い死ぬぞ」

「それ先に言いなさいよ!?」

うっかり死ぬところだったじゃない!

思わず、鞘に入ったままの妖刀で兄さんの脇腹をひっぱたいた。

今までの剣速とは明らかに違いすぎる、と言うか人間離れした速さで兄さんが反応するより早く打撃が食い込んだ。

「ぐお・・・っ。抜けない癖にちゃっかり選ばれてやがる・・・」


え?


どういう事か兄さんに訊こうとすると、突然刀が輝き出し、赤い光の粒となって消えた。

鞘に刻まれていた赤い紋様が私の左腕に移っている。

あの気持ち悪い気配は跡形もなく消えていた。


「・・・その刀は緋目鬼喰と言ってな。古来妖魔退治に用いられたモノなんだが、余りにも鬼を斬りすぎたために性質が変化し、斬ったモノの力を溜め込み過ぎてこれ自体が妖刀になったんだ」

叩かれた脇腹をさすりながら兄さんが言う。

抜こうとした者が発狂するほど濃縮された妖気を持つ刀。

それがなんで私に?

「まあ、俺も初めて見たわけだから何とも・・・」

オイ待て兄貴。

「・・・自分もよくわからない危ないモノを可愛い妹に押しつけたのかい」

「まあ、一応うちの血筋の娘しか触れられない事になってるからな。あと自分で可愛いとか言うな」

ああ言えばこういう。


曰く、うちの血筋はずっと男しか生まれなくて娘が出来たのは何百年ぶりとかそんなレベルらしい。

だからってさ・・・。

「事実爺さんの弟が触ったら手が着けられないことになって・・・」

「だからなんでそんなのを妹に触らせられるのよ!」



あー。伝承とか真面目に信じてる人って、ある意味呪い以上に怖いわ。



web拍手を送る