【米解説】備蓄米の販売価格と米高騰について、解説します

 

 

お米はスーパーで買う精米したものしか知らない人はとりあえずこれ↑見て。

 

あと補足すると、回転備蓄方式から棚上げ備蓄方式に変更になったのは民主党政権の時(ついでに言うと、農家個別補償っていう名のバラマキで、農業の集約化効率化を邪魔したのも民主党政権)。

 

ここでの説明では、随意契約で放出された古古古米と飼料用米とでは元々の値段の付け方が違うとのことで、高く売っているわけではないとのことすが、3年前は同じ値段(5キロ二千円)で新米が買えたんですよね。だったら小売値で、古古古米が5キロ二千円は安くないんじゃ・・・

 

まぁでも、霞が関でも若手は汗かいて頑張っているんだと思います。取り敢えず小泉大臣にこの動画見せてください。

ガソリン暫定税率廃止法案は結局廃案になりました。

野党は「自民党が拒否したからだ」と責任を擦り付けようとしていますが、会期末ぎりぎりの提出で、しかも、「成立したら即実施」なんて乱暴な要求で、野党は最初から成立させる気がなかったことがよくわかります。(ま、いつものことですけど)

 

↓こちらにまとめられていますのでご覧ください。

 

 

ガソリン暫定税率は論外だし廃止一択だと
ブログ主もそう考えてますよ。

 

・暫定と言いながら永遠に続ける事にしている

・ガソリン暫定税率廃止をマニフェストに掲げた民主党は
政権発足直後に暫定税率を廃止したものの「当分の間税率」と名前を変えて同じ額の課税を維持

・道路の補修などに使われる道路特定財源だったはずが一般財源化してしまった

これまでは道路の整備、補修のための予算だったものを
他のインフラとかソフトウェアとかにも使えるように
一般財源化して使いやすくしましたというのが霞ヶ関側の説明です。

そもそもが「暫定」と言いながら、
一度取り始めた税金なんだから止める気はない。
続ける根拠がなくなったら根拠を修正して続ければいい。

とにかく一度取り始めた税金は絶対に止めない!

 

一方で今回のガソリン暫定税率廃止法案の件はというと……。
まずその法案についてざっくりまとめますと、

・今年の7月1日から実施する

・暫定税率廃止によって生じる穴は政府がきちんと補填しろ

というものすごく薄っぺらい内容です。
各地方自治体の予算に組み込まれているわけです。
しかも一般財源として。
そして各地方自治体はそれぞれ議会を通って成立した本年度予算で今やりくりしているわけです。

そこに突然の暫定税率廃止によって穴が空く形になります。
ガソリンスタンドなどの現場だって混乱が生じるでしょう。

6月末に廃止の法律が急遽きまりました。
だから7月1日から実行しないといけません。

準備期間ゼロでいきなりやれと言われたら混乱が生じますよ。
でもそうした混乱が生じないようにするための措置は一切この法案にはありません。

野党七党が出したのは
7月1日から廃止する、
廃止による地方の税収減とかへの手当は国が責任持ってやれ!
としか書いていない法案です。

 

そりゃあ自民党だって「野党は廃止しろというだけであとは全部政府に丸投げだ、無責任だ」って言いたくなりますよ。

暫定税率廃止って口で言ってるだけで、具体的な設計はな~ンも考えてなかったのね。

与党は元から廃止なんてする気はさらさらないし、野党もただのパフォーマンスなんだから、そりゃあ法案成立なんてするわけないわ。

 

ただねぇ、、、衆院財務金融委員会で委員長を務めていた井林辰憲氏(自民党)が衆院本会議で解任されたわけですけど、その時のコメントが何とも笑っちゃいます。

「少数与党下での野党の暴力的対応は、国会審議の公正さを損なう」

「数の力による強引な戦術」

あ?国会の議決は多数決って決まってんだろ?衆議院選挙で負けて少数与党になったんだから、自業自得。

石破政権自民党は自分たちの置かれた位置をまるで分っていないようです。

米のこと、しつこくブログに取り上げるのは、コメ不足や価格高騰なんてことでもない限り世間の皆様は農家のことなんて気にも留めないから。

 

って、お前はどうなんだと言われれば、我が家は兼業農家でした。今も田んぼは持っていますが、父が農業をできなくなってからは耕作は全てお任せしています。

 

 

食用に必要な分は秋に収穫されたコメ(玄米)を、一年分ここから買います。(もちろん生産者価格ですが、以前より値上がりしました)

 

機械化のためにはまず農地の整備が必要です。

昭和時代、コメの消費量が減り、若い人の離農が進み、稲作の改革が必要となって圃場整備が国の支援の下大々的に行われました。小さい田んぼをつぶし、代わりに大きな田んぼと用水路、農道を整備して大型機械が入れるようにしました。

稲作農家にとって田んぼは命より大事な財産でしたから、意見集約からもめにもめて、それはそれは大変な事業でした。

 

さらに時は流れて、我が家の田んぼは半分しか耕作していません、つまり半分は耕作放棄地です。減反政策でほかの作物への転換が奨励されましたが、父も年を取り、そこまでする気力もなくなったのです。

 

米が高騰して初めて、農地の集約化で機械化を~、とか小規模農家が~とか騒いでいますけど、今更です。そういうこと言うのは田んぼに入ったこともない人でしょう。

 

 

↑このコメント欄で相当やり取りしましたけど理解は得られないようでした。

私が最も共感した方のコメントを引用させていただきます。

 

分かりました。消費者米価を下げることが消費者の利益として優先すべきで、農家を守ることはよろしくないということですね。こういう点についての感じ方は、都市部で育った人と、少しでも農業に縁のある田舎で育ったものとでは少し違ってくるのかも知れません。

私が考える望ましい状況は、消費者米価がリーズナブルな値段に落ち着いて、生産者米価は30年来の価格より少し上がることです。しかし、そういう状況を恒常的に実現するには、食糧管理制度のようなものを復活させるしかないかもしれません。これは自由経済の理想とは真逆のやり方ですね。

米価高騰に憤っている人の中には、お米が他の食料品とは違って日本人の主食だから特別だと主張する人もいます。それなのに、米の消費量は減り続けているじゃないかと言うと、そういう問題じゃないと怒られましたが、その人も私と同郷ですが都市部の育ちでした。

それはともかく、米の販売も自由化されている以上、今回のようにマスコミの煽りによって高騰することも、また投機の対象になることも明らかになったので、今後も価格が不変で安定するようなことはないでしょう。それが自由経済だからです。また、産業構造を変えていくことも、米作りの場合は工業生産のようにいかないことも確かです。小規模農家が諸悪の根源のように言う人も、解決策の青写真もロードマップも出してはくれないのです。

 

大規模農家は儲けている、っていうコメントもありますけど儲けて何が悪いのかわかりません。どんどん作って輸出してどんどん儲けていたら今頃米は潤沢にあったのでしょう。減反だとか価格調整だとか邪魔をしてきたのは政府ですけど、おいしい国産のコメにこだわるくせに安くないと買えない!っていう消費者もなんだかな~ だって、いくら安くっても消費量は減ってきたじゃないですか。

米は主食だから!食糧自給が!っていうならもっと農家のことも考えてくれていいんじゃない?

でも私は逆に、コメも食品の一つと考えれば自由経済、市場原理にのっとって自由にしていいと思います。パンも麵類も今や第二の主食みたいなもんですが、小麦のほとんどは輸入です。

今に米も安いものと高いものの二極化するかもしれませんね。古古古米だって安ければ買うんでしょう?安ければいいなら、二等米とか輸入米とかもありますし、味にこだわる人は高い国産銘柄米を買えばいいじゃないですか。

ただし、備蓄米放出という手は来年はもう使えませんから、今後新米が出たとしても高値は続くでしょう。

 

今は荒れ果てて原野になってしまった山の斜面の段々田んぼの跡を見ると、昔の人は全部手作業でここまでやったんだな、すごいなぁ、と素直に思います。

だから、価格を下げるとか増産するとか、簡単に言ってしまえる都会育ちの大臣には拒否感しかありません。