15日に発生したこの事故、20日現在いまだに給水再開のめどが立っておりません。
20日の中日新聞の記事
「東海農政局なのに、なぜ農業のためには仕事をしてくれないのか」。近くにいた別の農家の男性(79)が、強い口調で訴えた。
頭首工を所管する東海農政局が、工業用水の確保を優先していることに納得がいかない様子だ。
いかに中日新聞の記事とはいえ、これには賛同せざるを得ませんね。田圃はもちろん、農家にとって今一番水の必要な時期なんです。
それなのに工業用水優先なんて、何のための農業用水か、って話ですよ。工場は一時的に止めたって生産を挽回できますが、農作物は一度ダメになったら下手をすればこの年の収穫が全部パアになってしまうのですから。
安城市の農事組合法人高棚営農組合の神谷力代表は「田植えができず、このままだと苗が枯れてしまう。(水田は)水を蓄える機能があるので、水が落ちないよう対策する。一刻も早く水が流れることを期待する」と話す。 影響を受ける地域を管内に持つJA西三河、JAあいち三河、JAあいち豊田でも同様に、農家から不安の声が寄せられているという。ハウス栽培の花きでかん水ができず、品質低下を懸念する農家もいる。
地元報道によりますと事故発生当初、東海農政局は土地改良区(農家側の団体)に説明して工業用水優先の了解を得たということなんですが、多分甘い見通しが外れたんでしょう。農家側はすぐにでも回復するような予想で了承したみたいです。
だいたいが農政局が管理していることからもわかるように、農業用水として作られたものなんですから、いくら工業(トヨタ関連ばっかり)の方が儲けが大きいとはいえ、本来の使命を忘れたらいけません。