前回、日本在住のプーチン大統領の僕たるロシア人のブログをご紹介しましたが、一方全く違う考えのロシア人も、当然のことながらいらっしゃいます。
一部抜粋します
『RUZZKI NOT WELCOME』…その意味は、『ロシア人お断り』。
真っ白な建物の外壁に、真っ赤な文字で、そう書き殴られていた。
実はいま、ジョージア国内で最高潮に達しているのが「反ロシア感情」だ。『ロシア製品は買うな!!!』 『ロシアはテロ国家!』…こうしたメッセージは、バス停や地下道、アパートや飲食店の外壁などに、文字通り“所構わず”書かれている。
矛先が向けられているのは、流入し続けるロシア人だ。ウクライナ侵攻後、人口わずか370万人のジョージアに、140万人以上のロシア人がやってきた(去年3月~12月/一時滞在を含む)。
その中の一人がナターシャさん、24歳だ。
『どうも、ナターシャです。若者はなぜロシア政府が嫌いか?それは、危険で嘘つきだからです』
『「ロシア人は家に帰れ」。でも私に帰る家はありません。ロシア人がビザ無しで行ける国は、ジョージア以外、ほとんど無いんです』
物資の寄付だけでなく、ナターシャさんは、情報発信にも力を入れている。ナターシャさんが番組スタッフに見せてくれたのは、自身のユーチューブのチャンネルだ。積極的に発信しているのは、ジョージアでウクライナ避難民を支援するロシア人や、ジョージアで反戦デモを行うロシア人たちの活動。 ナターシャさんは、『本当に重要なのは、私たちロシア人が、ロシア政府に反対していることをジョージア社会に示すことだと考えています』と力を込める。
しかしそれでも、ジョージア国民のロシア人に対する警戒心は消えない。ロシア人の流入について街で尋ねると、厳しい意見がジョージア国民から相次いだ。
『善良なロシア人でもジョージアへの移住そのものが、問題を引き起こすことを理解すべきです』(バー経営者) 『プーチンとロシア政府は「多くのロシア人がジョージアにいる」という事実を、自分たちの利益のために使おうとする可能性が高いと思います』(大学生・24歳)
その原因は、15年前に起きた、ロシアによるジョージアへの軍事侵攻だ。国土のおよそ2割が、今なお、ロシアによって占領され続けている。この侵攻を指揮したとされる人物。それは、当時、首相だったプーチン大統領。現在のウクライナ侵攻の口実は、ウクライナにいる、“ロシア人”の保護だった。そのため、今年2月に行われたジョージアの世論調査では、ロシア人の流入に対し、69%の国民が「悪影響を及ぼす」と回答している。
そりゃあジョージア国民にしたら『ロシア人お断り』と言いたくなりますよ。
平和な日本で暮らしながらプーチンの僕としてせっせとプロパガンダに励むロシア人も、戦争を嫌って外国に逃げ出したロシア人もどちらもロシア人ですから。プーチンの始めた戦争であっても、ロシアのことはロシア人が決めるしかないんです。
でも、私の予想では仮にプーチンが何らかの形で失脚しても(あるいは亡くなる?)次もロシアを統治するのは第二のプーチンでしょうね。
露西亜の夜明けは遠いぜよ

