MEGALODON ザ・メガロドン

2018年 アメリカ

ロシア軍人vsアメリカ海軍、時々メガロドン。登場人物がどいつもこいつも無能でほのぼのしてしまってる。セリフとかほんと無能そうだな~という感じ。かと思えば自分の乗ってる潜水艇が巨大ザメに飲み込まれたと、どうやって見ることができたのか、超能力を発揮したり。知ってる顔はマイケル・マドセンだけ。巨大ザメはよくサイズ感が変わる。アジア系の兵士が海に落ちて感電死していたが、人種差別と騒がなかったのか。弱小クズ映画だから非難を免れたか。真面目に作っているのにツッコミ所多すぎ。後から起爆装置作り、溶接や機械油で真っ黒になってる。どんな起爆装置だよ。感電装置用にキッチンの電気を使う。キッチンの電力系統が独立してるとか、放電できるくらいの電力を使ってるとか、キッチンがパワフルすぎる。ポスタービジュアルがMEGザ・モンスターのまんまで、間違えて借りる慌て者に向けた映画。

 

シン・ジョーズ

2016年 アメリカ

原題 Atomic Shark

笑わせようと頑張ってるが、そこじゃあないんだよな~、という感じ。溜めて溜めてサメを仕留める…はずが、外して殺られる。ヒロインといい雰囲気…と思ったら躱される。全部すべってる。

 

シャークストーム

原題 Swim

2021年 アメリカ

ママと姉ちゃんと弟のガールフレンド、女性陣が皆がセクシー要員で、楽しい。ガールフレンド、完全に海に引きずり込まれてたのに、足ケガしたくらいで無事だった。お爺ちゃん、体があまり効かないから残ると言ってて、最後、サメをガンガンぶつときはめちゃ元気だった。あんまり海に近い別荘はやめましょう、という話。

2020年 アメリカ

 

マイク・タイソンがボクシングでサメと戦う、ふざけた映画かと思ったら、中々真面目… と思っていると時々、スタッフが「vsサメっぽく盛り上げなきゃ」とスイッチが入るのか、変な演出(恐ろしいサメのイメージに目まいを起こすタイソン)が入ってふざけてる? という不思議なドキュメンタリーだった。

 

制作はディスカバリー・チャンネル。専門家の指導の下、タイソンに段々とサメに慣れてもらい、最終的には手ずからサメに小型カメラを取り付け、生態調査に役立てるという真面目な番組。しかしタイソンらしく、喋る毎にピー音鳴りっ放し。時々、英語の字幕も付いていたのは滑舌が悪いのか、とんでもなくブロークンな喋り方なのか。

 

泳ぐのが苦手で、まずは潜ることに慣れる→ケージに入ってサメに囲まれる→ケージ無し、棒でサメを受け流す等、サメの扱いに慣れる→サメの鼻先にある電流を感知する器官を押さえて、サメをフリーズさせる という段階を踏んでいく。海に対する恐怖とサメへの恐怖で、ケージの中でも慌ててしまうタイソンを、しっかり撮影しているアンディ・カサグランデは、ダイビングスーツのみでサメの群れに混じっている。最強はカメラマンだった。

 

バハマの海の美しさ、サメが生き生きと泳ぐ様が、とてもクリアな深みある映像となっている。一流アスリートらしく、気持ちを切り替え恐怖を克服していくタイソンは、ドラマを感じさせる。無事にカメラを取り付けた時には、中々の爽快感があった。

 

(レモンザメという名前が印象深かった。鋭い歯を持っているが、歯だったら俺も負けねえ、とタイソンが笑っていた)

2022年 日本

 

「デトロイト・メタル・シティ」の若杉公徳さんの漫画が原作。

原作未読だがエンドロールのバックに漫画のコマが使われており、それらをかなり忠実に再現したのが分かる。インパクトの強い作品だった。

 

出演者もキャラになりきる為、すごく努力したと思う。終末の戦士たちのキレッキレの肉体美が、とんでもない衣装とヘアメイクで、見ただけでプッと噴き出す代物になっている。演技も全力で熱い。他の普通のキャラたちも、終末の戦士という奇妙なキャラを、特に違和感なく受け入れることで、変な人になっている。現実の日本もこういうところ、あるなあと思う。

 

とことんふざけ倒したバカバカしい作品だが、ピュアなおじさんたちが頑張ってる姿に感化され、クールな若者たちも成長する、素敵なお話だ。エンディングは普通なら悲劇なのだが、この作品としてはハッピーエンド。

 

特にツボったところ

チリチリ金髪リーゼントの鈴木福くんの隣でスケバンが「武智君がマルマルモリモリしてやるっつってんだよ!」と凄む。

温泉宿でカッペイが体育座りで涙にくれる。

女性にモテモテだった伊藤英明が「俺は童貞だ!」と力強く宣言する。

前から見て普通だった英雄さんの髪型。

2016年 アメリカ

 

好きな映画ではないので忘れていたが、軍オタの知り合いがほめそやしていたので思い出した。軍オタ氏はピュアなので、只々人命救助に励んだ人の伝記と認識している。確かに歴史も背景も何も知らずにフィクションとして見れば、それなりの作品かもしれない。だがグロ描写好きなメル・ギブソン監督は、日本兵がハチの巣にされたり、焼かれたり、肉の塊になる様を描いて、日本人としては眉をひそめてしまう。

 

また白人のキリスト教徒としての高慢さが臭う。容姿も頭脳も劣った異教徒アジア人は殺されて当然、または優秀な白人が導いてやらねばならない、と言っているようだ。実際には、優秀なアメリカ人は民間人も区別なく殺したし、下劣な日本人は国と同胞を守りたい一心で善戦した。だから沖縄戦はアメリカの予想よりはるかに長引いた。

 

本物のデズモンド・T・ドス氏については知らないが、本作の主人公は偽善的に見える。人を傷つけたくない、武器を取らない、だから負傷者を助ける、というのは立派に見える。しかし主人公を守るために、仲間は武器を取らざるを得ない。人を傷つけ殺すなど誰にとっても嫌だろうに、結果的に押し付けている。第二次大戦で多くの兵士が、敵兵のかなり頭上を狙い、無駄撃ちが多かったという話もある。

 

メル・ギブソンはオーストラリア人で、日本を嫌う気持ちがあるのかもしれない。またアメリカの資金で、アメリカのマーケットを意識して、アメリカ礼賛映画を作ったのだろう。だがクリント・イーストウッド監督の思慮深い作品と比べると、単なるプロパガンダだ。軍オタ氏は、戦車や武器をひたすらカッコいいものとして愛でたい、思想など知ったこっちゃない、という人物なので、プロパガンダは効かないのが良かった。

2015年 スペイン ドキュメンタリー

 

スター・ウォーズ4~6のダース・ベイダーを演じたデヴィッド・プラウズの物語。彼は、その肉体と拳を握るなどのちょっとした動きだけで圧倒的な存在感を示し、映画史に残る悪役を作り出した。しかしベイダーの声、本格的な殺陣、死に際の素顔という重要な部分はプラウズ以外に任され、ルーカスフィルムとの関係も悪化してしまった。

 

プラウズの声は若く少し訛りがあったために、ジェームズ・アール・ジョーンズが吹き替えたが、本作の頃(80歳頃)にはかなりジョーンズに近くなっていた。訛りはネイティブ・スピーカーなら分かるのかもしれない。

 

殺陣は苦手でライトセーバーを何度も折ってしまったらしい。動きの多いシーンからはプラウズを外せ、となったようだが、皇帝を投げ落とすシーンに何日もかかっているのを知って、自分ならできると申し出てやっと撮影が進んだとのことだ。ウェイトリフティングの選手だった彼はワンテイクでやってのけた。

 

素顔のシーンは、若すぎるのと、口が滑りやすいので重要シーン撮影後にマスコミに情報を漏らさないか危惧されたらしい。確かに40代の彼は「ロック・ストック…」などのジェイソン・フレミングにちょっと似た若々しいイケメンだ。80年代の特殊メイクでは苦難を味わいつくした老いた顔を作るのは難しかったのかもしれない。 →80年代は、特殊メイクやパペットなど、アナログな職人技が絶頂期を迎えていて、その後CGが発達し、今は技の継承に危機感が抱かれているようだ。そういえば、デビッド・ボウイが年を取る吸血鬼を演じた「ハンガー」はすごいメイクだった。

口が滑りやすいのはサービス精神の表れだろうか。公開まで取材を受けさせないとか契約でどうにかできなかったのか。

ベイダーが死ぬという情報をマスコミにリークしたのはプラウズではないと、本作が証明した。しかしルーカスフィルムと彼の関係が改善されたという話を聞かない。

 

撮影現場の様子や実際の彼の人となりを知ることができないので何とも言えないが、彼が嫉妬されたのか、ただ単に迷惑な奴と思われたのか、なんとなく厄介者扱いされ、排除する動きが段々と大きくなったように思う。ジョージ・ルーカスは、敵味方の分かりにくいハリウッドで、身動きが取れなくなったのかもしれない。

 

本作の終わり頃、ベイダーの死のシーンをプラウズ本人で撮り直した短編を、スペインの小規模なファンの集いで上映していたが、自分も見たいと思った。ダース・ベイダー=デヴィッド・プラウズがいたからスターウォーズという物語に深みと広がりができたというのは、多くの人が認識していると思うが、2020年に惜しくも武漢熱で亡くなってしまった。ご冥福をお祈りします。またキャラクターは超有名なのに素顔は殆ど知られていない俳優たちにエールを送る終わり方が良かった。