2015年 スイス・ドイツ
どの登場人物もアニメを見慣れた日本人に受け入れられやすい「再現度」だが、ブルーノ・ガンツのおんじ振りはすごい。「アメリカの友人」「ベルリン・天使の詩」で彼を知った者として、おじいちゃんになったなと思ったが眼光鋭く只物ではない感はさすがだ。
物語が書かれた1880~81年からアルムおんじの若いころを想像すると、小国に分かれていたイタリアが革命や戦闘を重ね統一されていく時期と被る。おんじが傭兵として戦っていたのはイタリアだろうか。重い過去を背負った人物だが、映画は111分のファミリー向けなので、天真爛漫な子供に何となく心を開かせられてしまったような、単純でテンポの良い展開だ。
強く明るく生きていく子供たちとスイスの美しい自然を楽しめる良い映画だと思う。「マッド・ハイジ」の予告編が時折、頭をよぎって苦笑した。