以前、「免疫寛容」という題でブログを書きました。
「免疫寛容」とは、あえてアレルギーの原因となるものを体内に徐々に取り込んで、それに対する「抵抗力をつける」治療法のことです。
「花粉症」における「免疫寛容」のお薬は、舌下免疫療法用として現在2種類あります。
①シダトレン(液剤)
発売時期:2014年10月
適用年齢:12歳以上
保管温度:冷所(2~8℃)
用法:1日1回、舌下に滴下
舌下での保持時間:1分間
舌下での保持後:保持後は飲み込む。その後、5分間は、うがい、飲食はひかえる。
②シダキュア(錠剤)
発売時期:2018年6月
適用年齢:制限なし(ただし、5歳未満の安全性は確立していない)
保管温度:室温
用法:1日1回、1錠を舌下に投与
舌下での保持時間:2分間
舌下での保持後:保持後は飲み込む。その後、5分間は、うがい、飲食はひかえる。
②のシダキュアは年齢制限がほぼないため、これから使用する方はこちらの薬剤が処方されることが多いのではないかと思います。
治療期間は、どちらも「3~5年」は続ける必要があります。
ただし、「力価」は②のシダキュアのほうが強く、シダトレンの2倍以上あります。
そのため、シダトレンを2年間服用して得られる効果が、シダキュアなら約1年で得られる可能性があります。
*「力価」とは、痛みの緩和や血圧の降下といった「一定の効果」を発揮するのに必要な「薬の量(通常は㎎で表記)に基づいた薬の強さ」を表す用語です。
例えば、5㎎の薬Aが10㎎の薬Bと同じくらい効果的に痛みを緩和する場合、薬Aは薬Bの2倍の「力価」があるということです。
「舌下免疫療法」を行っている患者さんの2割は思ったような効果が得られないというデータがあります。
その理由として、そのような患者さんの症状は「アレルギー性鼻炎」ではなく、実は「血管運動性鼻炎」である可能性があると考えられます。
(冷たい空気を吸い込んだり、体が冷えたりした際に、花粉症のような症状(くしゃみ・鼻水など)を呈する、それが「血管運動性鼻炎」です。)
あまり効きが感じられない場合は、そのような可能性も十分考えられるので、そのような方は医師・薬剤師に相談してみましょう。
参考資料:
日経ドラッグインフォメーション 2019年2月号
参考URL: