『+』と『-』が何の記号か分からない方はいないと思いますが、この記号の成り立ちをご存知でしょうか?
まずは『+』から。
『+』には、「正(プラス)」という意味と「足し算」という2種類の意味があります。
1489年にドイツの数学者「ヨハネス・ウイットマン」が「正の記号」として使い始め、1514年にオランダの数学者「ファン・デル・フッケ」が「足し算(計算)の記号」として使い始めます。
『+』という記号自体を考案した人は分かっていませんが、形の由来には諸説あります。
一つに、『+』はラテン語の「そして(et)」を単純化したもの説があります。
現在は「1+1=2」のように記号で表記しますが、『+』という記号を使う前は「1 et1 aequatur 2」というように文章で表記していました。
「et」は「etc.(エトセトラ)」のことで、この「E」と「T」が合体・変形し『+』となりました。
また、海外では「1 and 1 eguals 2」と書きますよね。
『+』は「plus」のほかに「and」ともいいます。そして「and」は「&」とも書きますが、この「&」も『+』と同じように「E」と「T」が合体・変形してできた記号となります。
次に『-』。
『-』にも、「負(マイナス)」という意味と「引き算」という2種類の意味があります。
「-1」のように、「負」の意味で「-」を使い始めたのはデンマークの天文学者の「ティコ・ブラーエ」で、「引き算」の意味で「-」を使い始めたのはイタリアの数学者「ルカ・パチョーリ」と言われています。
「ルカ・パチョーリ」という人物は、「近代会計学の父」とも呼ばれ、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」とともに幾何学的立体図形に関する研究を行った人物でもあるんだそうです。
イタリアでは「足し算の記号」に「P」、「引き算の記号」に「M」が使われていました。
「パチョーリ」はその「p」と「m」の上に「~(チルダ、tilde)」を付けて足し算や引き算の記号として使っていました。
その「m」又は「~」が次第にまっすぐとなり『-』となったとされています。
(他の説では、ワインの樽の中の水分がどれだけ蒸発したかを調べるとき「横棒」のしるしをつけていたのですが、その「横棒」が『-』の記号の起源とも言われています。)
参考資料:
+-×÷のはじまり(著;原島広至)
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