皆さま

 

私たちが祈願参りに行くときには、願主にとって相性の良い神様をお祀りしている神社を目指します。

 

特に、依頼された祈願の内容が深刻なものであるときには、柔和なイメージの神様だけではなく、「荒ぶる神」、「強い神霊エネルギーを発している場所」を選びます。

 

 

今回は、地元で篤い崇敬を集めており、山の神・水の神・雷神を主祭神とする古社をめぐったときの記録を公開いたします。

 

 

高縄神社
 

所在地:愛媛県松山市宮内甲102番地

祭神
大山積神(おほやまつみのかみ)
高龗神(たかおかみのかみ)
鳴雷神(なるいかづちのかみ)

 

神社境内社

十六王子社(市杵島姫命、外十五柱)
祖霊社(氏子祖霊)
御先社(猿田彦命)
稲荷社(豊受大神、倉稲魂神)
金刀比羅社(金刀比羅大権現、須佐之男神、大山積神)

 

 

 

愛媛県松山市にある高縄神社(たかなわじんじゃ)は、古くから地域で信仰を集める神社で、その由緒には深い歴史があります。

高縄神社は、高縄山の中腹に鎮座し、古代から山岳信仰の対象とされてきました。この神社の主祭神は、大山積神(おおやまづみのかみ)であり、山の神として広く信仰されてきました。大山積神は、自然の恵みを司る神で、山や森、海の守護神とされています。特に農業や漁業、山林業の守護神として崇敬を受けています。

また、高縄神社には「高縄の神霊」として知られる独自の信仰も存在し、この地域の自然崇拝や祖霊信仰と結びついています。高縄山自体が神聖視され、その山の神として大山積神が祀られているのです。

この神社の歴史は非常に古く、創建年代は不詳ですが、地元の伝承によれば、古代から山岳信仰の場として存在していたとされています。後に、神社として整備され、地域の中心的な信仰の場となりました。

高縄神社は、毎年多くの参拝者が訪れ、特に大晦日や正月には多くの人々が初詣に訪れます。また、地元の祭りや神事も行われており、地域の文化や伝統を守り続けています。

 

 

高縄神社社殿

この神社の主祭神である大山積神は、三島大明神とも呼ばれ、天地開闢の時に誕生した神であり、神代の時代に天降りし、高縄山に祀られたと伝えられています。また、この神は皇室の祖である天孫邇邇藝命の外戚の父神であり、出雲の神々の祖である須佐能男命の外戚の祖父神とされています。


三嶋大明神の神紋:角切三

高縄山は、古代より神霊が天降る山として、地元の人々や瀬戸内海一帯の海上からも仰がれる聖地でした。河野一族の発祥の地でもあり、彼らは三島大明神を信仰し、高縄山に居城を構えました。推古天皇の時代(599年)、小千益躬が山頂に祭壇を設け、三島大明神を主座に祀ったことが、この神社の創建とされています。

「類聚国史」によれば、高縄神社は推古天皇の勅願社の一つとして数えられており、また「三代実録」では、貞観年間(859年頃)に神階が授与された記録があり、当時からその神威が高かったことが伺えます。



河野氏の崇敬を受け、1136年に河野親清が現在の場所に神社を遷座し、その後、河野氏の産土神として特別な崇敬を受けました。しかし、戦国時代に河野氏が滅亡すると、神領や神田は没収され、1600年には兵火によって社殿や神宝が焼失しました。



江戸時代には復興が進み、文化年間(1806年頃)に拝殿や本殿が再建され、明治時代には社号が高縄神社と復古され、県社に昇格しました。現在は、神社本庁の傘下にある宗教法人として、河野地区の氏子によって護持されています。

 

 

山があり、海があり、青い空がある。

 

そんな風景が四国には当たり前のように広がっています。

 

 

 

高縄山は古来神霊天降る峯として山麓はもとより広く斎灘一帯の海上から仰がれた神山で、かつて三島大明神を奉じ瀬戸内水軍を率いて天下に雄飛した小千(越智)= 河野一族は、当地風早郡河野郷に発祥しました。

 

 

越智氏は伊予物部氏の系列の氏族です。それを遡ると秦族にもつながる古い氏族となります。

 

 

私たちは自分たちの遠祖に関する伝承を持っていますが、伊予物部氏とも関わりがあります。秦-物部ラインは私たちにとって重要な祖霊となります。

 

 

その関係かどうかは分かりませんが、お参りに行くところには必ず稲荷社も祀られています。行き当たりばったりで事前に調べていたわけでもないのですけど、自分たちにご縁のある神様がしっかり鎮座されているのです。

 

境内社=稲荷社

 

また、高縄神社の主祭神の一柱は高龗神であり、これは京都の貴船神社と同じ水の神でもあります。

 

たとえ京都まで足を伸ばさなくても、水神様を祀る同じ系列の神社は地元にもありますから、自分たちの足場を固める意味においても、地元の神々を優先的に回るようにしています。

 

神々の意識のネットワークを活用すれば、距離に関係なく願掛けもできます。これはとても効率的な祈願の方法になります。

 

 

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