皆さま

 

今回は「祈りの力」がもっている性質についてお話しいたします。

 

よろしくお付き合いくださいませ。

Q.「超能力」を研究対象にしている研究分野についてお話ししていただけますか?


A.超能力には、大きく分けてESPとサイコキネシス(念力)という2種類があります。


ESPは「超感覚的知覚」または「変則的認知」と呼ばれることもあります。この中には予知、テレパシー、透視能力という3種類があります。


もう一つは、サイコキネシス(念力)と呼ばれているものです。念力の中にはマクロPKと、前に触れたマイクロ(ミクロ)PKと呼ばれているものがあります。

 

マクロPKは、スプーン曲げなどに代表されるような、目に見える物質の形を変えたり、状態に影響を及ぼしたりするものです。

 

一方、マイクロPKと呼ばれているものは、前述の乱数発生器を狂わせるとか、量子レベルでの変化です。念力は直接目には見えないから、機械で増幅して見える形にするという試みです。

 

どちらかというと、マイクロPKのほうがアプローチしやすいのですね。スプーン曲げなどはインチキとかがいっぱい飛び交うから、こういう量子レベルで、ミクロで起こっている現象で観測したほうが証明するには早かったわけですね。

 

前述のディーン・ラディンなどの研究などもありますし、データの蓄積もあります。ただ、やはり偏見もあって、学術的にはこうした研究は無視されているのが現状です。
 

Q.「念じる」ということが物質にも影響を及ぼすことがほぼわかっているのに、公表されていないということですね。それは、むしろ心理学よりも、物理学の分野での研究のほうが進んでいると。

A.結局、自然科学というのはエビデンス(証拠)を求めるから、エビデンスがちゃんと集まって、それがちゃんと理論になっていくわけですからね。彼らの研究のほうは、ある意味、厳密な手順に従って実験をやっていますから、そういう面の説得力はあるわけです。紹介したプリンストン大学の研究もそうですし。


もっと物理の世界でこういうことを言う人が増えてきたら、物理学も変わるはずですけれども。心と物質の相関の問題というのは、物理学者と心理学者が協力してやっていくべき課題だと思います。


Q.超能力の研究の話に戻りますが、ほかにはどのような研究がなされていますか。
 

A.これらとは別個に死後存続の研究があって、その中に幽霊とか、生まれ変わりとかの研究などがあります。死後、肉体がない状態の純粋の魂というのは、何をもって外界を認識するのか、どのようにして物体に影響を及ぼすのかというと、ESPを使って外界を認識するのです。そして念力を使って物質に影響を及ぼす。それが幽霊であると。そういう幽霊研究から始まったのです。


歴史的にはこの幽霊研究が超心理学の出発点です。一九世紀の終わり、当時の最高の学者というか、ノーベル賞を受賞した学者たちが集まって、心霊研究協会をアメリカとイギリスで立ち上げたのです。キュリー夫妻なども心霊現象の研究に関与しています。哲学関係ではアンリ・ベルグソン、心理学関係はウィリアム・ジェームズなど。
 

とにかくその当時の最高の頭脳を持っている人たちが、心霊研究に大変な興味を持っていたのです。つまり科学というものの先にあるものは、そういった目に見えないものだという認識で取り組んでいたわけですよ。霊媒を対象にした実験も行われていましたし。


Q.日本でも過去、超能力の研究が行われていたと聞きますが。


A.あれはまた別の流れです。日本は日本で独自に、明治時代に福来友吉が透視と念写の実験を始めた、あれは日本独自の研究の流れです。でもその裏にはややこしい話、つまり物理学者と心理学者の戦いがあったのです。今も結局そうだけれども、一般的なニュートン力学以来の物理学をやっている研究者は、そんなのはインチキだと決めつけていたわけです。


それで念写の実験をやったときに、実験の助手が写真の乾板をすりかえたとか、すりかえていないとかで大変なトラブルになって、当時の新聞では大々的に報道されました。結局、被験者になった女性がそれを苦にして自殺してしまったという事件がありました。映画の「リング」に出てくる「貞子」のモデルになった事件ですね。


Q.先のお話では「祈り」は「念力」というとらえ方もできるということでしたが、祈りと超能力は関係しますか?
 

A.まずひとつは先ほど述べた変性意識とのかかわりですね。変性意識状態で「こうなりたい」というイメージをもつ。それが「念力」となって出来事を起こすという考え方もできるわけです。

そういう意味では祈りは超能力の開発につながるということでもあります。

Q.話が変わりますが、念力が生まれつき強い人はいるのでしょうか。
 

A.それはもちろんいます。たとえば100人のうち99人が「この会社をよくしよう」という「念」を持っていたとしても、一人がその念の総量を上回る強さの念で「こんな会社つぶれてしまえ」と思っていたらその会社はつぶれてしまいます。

 

それくらい強い人もいます。それはもうほとんど超能力者といっていいくらいのレベルですが。


一見「普通」の人の中にも、こうした念の力の強い人はいて、本人もそれを自覚していないことが多かったりします。
 

Q.「自分をクビにしたバイト先は必ずつぶれる」といっている人がいました。そのバイト先を特に恨んでいるわけでもなんでもないのに、あとで気づくと必ずつぶれていると。
 

A.それはあり得ます。それは恨みの思いでしょうね。自覚がないだけで、深層心理では思いっ切りドーンといっているのだと思います。

 

そういう人の多くは、生活史の中で家族や身近な人に裏切られたとか、人間や社会を恨む気持ちが子どもの頃のトラウマ体験から作り出されているケースが目立ちますね。


Q.念力というのは、自分が念じた、そのとおりの結果が生まれるのでしょうか。
 

A.実験のデータなどを見ていくと、念じたことは「いきなり」実現してしまう現象が起こりやすいという結果が出ています。

 

つまり自分が願っていること、こういうふうな自分でありたいとか、こういうような状態でありたいとか思った状態が、現実の世界でその通りに実現するということです。


しかしそのプロセスはどうなるかわからないのです。それに、念じた事柄が実現するために使われる手段や道具、装置に関する知識がなくても、念力は発生します。

 

プロセスはとにかく、結果は念じたとおりのものになります。それを念力の「目標志向性」と呼んでいます。

 

この「念力」を「祈りの力」と置き換えてみると、祈ったものが最終的なイメージと一致するということで、本人から見たら、突然祈りが実現したように感じられることになります。

 

Q.少し話は戻りますが、よく心霊関係のサイトなどで霊能者が「地縛霊」とか「浮遊霊」とか呼んでいますけど、あのような分類を超心理学ではどのように説明するのでしょうか。

 

A.地縛霊(じばくれい)とは、自分が死んだことを受け入れられなかったり、自分が死んだことを自覚できずに、死亡した時にいた土地や建物などから離れずにいるとされる霊のことですね。浮遊霊はもっと広い意味で死の自覚がなく、肉体から離れて浮遊している霊全般をさします。特に土地や建物に執着せず、人に憑いて自由に移動することもあります。

 

超心理学では、幽霊屋敷の研究もありますけど、幽霊屋敷はその場所にだけ霊姿(幽霊)が出没するもので、場所に固定される現象です。

 

これとは別に、ポルターガイストの研究もあります。こちらの方はある人物(生者)の周囲で起こる性質があります。モノが移動したり、大きな音がしたり、電気・電子機器が故障したり、動作が不良になる、幽霊が目撃されることもあります。

 

なので、幽霊屋敷は場所に関係のある現象ですし、ポルターガイストは人の周囲についてくる現象として区別できることができますね。

 

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