皆さま
巫師の世界にいるものとして、言挙げしておかなければいけないことがあります。それは霊的な依存に誘導して、魔力を使う人々の存在です。組織に所属するか個人でやっているかは別として、相手が気づかないうちに引き込んでいくようなやり方があります。
今回は、その辺の裏事情についてお話しいたします。
よろしくお付き合いくださいませ。
Q.祈祷、先祖供養などでは、よきお力におすがりし問題を解決してもらうというものでしたが、反対にダークな力というか、キリスト教でいえばデビルの力というようなものはあるのでしょうか?
A.あります。邪悪なものと交信している人はいます。
専門家としていわせていただくと、悪魔崇拝ではありませんけれども、呪詛をするために使う神仏があるわけです。日本の場合は神と悪魔というのは表裏一体なので、どちらにも使えるという仕組みなのです。
一神教の神と悪魔とは違って、同じものが違う面を持っているだけのことですが、そういった闇の力というか、ブラックなものを最大限引き出すことで活動している人々がいることは確かです。
私たちが経験したことでいわせていただくと、ある特定の宗教組織などに雇われている専属祈祷師たちが使っているものは、悪鬼といってもいいでしょう。そういう人たちは、人々のトラブルを解決するというよりは、次々にそこに依存せざるを得ないような環境を作っていきます。要するに霊的依存性を強めるための術ということです。
さらに、それなしに生きていけないようにさせることでリピーターを作るのです。完全に治ったように見せかけて、また違う問題を起こすように、悪いものを憑けて帰すわけです。
拝んだときに、ちょっと悪いものを憑けて帰すと、しばらくするとまたおかしくなって、また頼って来るわけです。それを繰り返すのですから、もう依存せざるを得ないようにさせられてしまうのです。
目には見えない力を使っているので、よけいにタチが悪いとしか言いようがありません。因果関係を客観的に証明することもできません。
Q.その「悪鬼」というものはどのような存在なのですか?
A.もともと人間の原始的な攻撃衝動、邪気・邪念が生み出した想念の塊です。鬼、妖怪として人に害を為す存在は、人の内側にある悪念が生み出していると考えれば良いです。
人格的に問題がある巫師とか、私利私欲の塊、利己心の強い人が霊力を身につけると、こうした魑魅魍魎の類いを動かして、他人に憑けることもできるようになります。生霊もその一種ですし、動物霊化して見えるような存在も同じです。
Q.悪い巫師と善意の巫師と見分ける方法ってありますか?
A.ほとんどはお金に関することでしょうね。それも法外な値段を吹っかけるというものです。
たとえば、霊能者の弟子が接するときは安いのに、本人が面談、あるいはカウンセリングすることになるといきなり高くなるのです。
まず一回会うのに300万円、時間単位で30分延長するごとに数十万が加算されたりします。一回、200万円、300万円というのは当たり前の世界です。グレードが上がると500万円、1000万円と上は限りがないです。しかも定期的に契約を結ぶということであれば、億単位になっていく。
それでもわらをもすがるというのでしょうか、そういうところへ依頼に行く人が絶えないのです。
全国のあらゆる祈祷師、霊媒師、巫師を梯子する人がいますが、どこへ行っても力はそんなに変わらないのです。100倍払ったからといって、100倍の力があるということはなく、むしろ暴利といいますか、法外な値段を吹っ掛ける人に関していえば、力があるどころか、余計悪くなるというようなこともあります。
これが一番の問題だと思います。
結果が出ないどころか、余計悪くなってしまって、クレームをつけたら、「それはまだ信心が足りないからだ」といわれてしまうのがオチです。そしてまた多額のお金を取られるという“悪循環”が起きてきます。
適正な価格はいくらかということですが、それは、いくらを安いと感じるかです。やる内容にもよりますしね。四国のもともとの巫師ということでいわせていただくと、「お気持ち」の問題なのでいくらでもいいのです。特に標準的な初穂料などは決まっていません。
昔は、お米やとれた作物を差し出して拝んでもらっていたのです。もともと巫師とは、そういうところで活動していたのですから、お礼はお金でなくともかまわないのです。現物支給でも大いに助かります。
基本的に四国の巫師というのは皆さん裕福とは言えません。本物であるほど貧しいです。そういう世界です。私利私欲に駆られて動くこともなく、足るを知る人々ですね。
ただ、今はそういうのも非常にビジネス化してきているので、現金でもらうという形にはなっていますけれどもね。それに、あらかじめどれくらいかかるかを明示することが法令遵守にもなる世の中です。当然、霊感商法になるような手口は絶対にNGです。
法外な値段をいわれて、それでもお願いしますと思うかどうかですけれども。これはいろんな話を知りすぎているので、同業者に関することは正直いいにくいです。個別具体的なことはいえません。
お金がない人が依頼に来たとして、ない人からはとれないですね。ない人は、ないなりに、どういう範囲でお願いしますといえば、それで受けるものなのです。こちらもその人の訴えが道理だと思うならば、ない者からぼったくるというのは、法的、道義的にも間違いです。今はその場でローンを組んでくれるというところもあります。
関連記事
お問い合わせ等はこちらへ
↓
ブログ村の応援もよろしくお願いします。
↓