皆さま
ここで私が言っている＜因縁＞とは、強烈な先祖への怨みがあった場合、代々子孫に祟る＜因果の念＞のことを指します。底無し宿念とも言います。
先祖が相手の家屋敷、一族、女、子供、妊婦まで滅ぼした場合は怨みの念が同じ立場にしてしまいます。たとえば、妊婦を殺した場合、自分の家が没落したぐらいでは鎮まりません。血筋が絶えるまで因果の念は続きます。
註1．「霊的な祟り」や「霊障」という概念は、心霊主義や霊的な信念に基づいています。これらの概念は、一般的には霊的な存在や力が個人や場所に影響を与えると信じられる考え方に関連しています。古来から人が死ぬと肉体から霊が離れ霊界に行くと言われます。 何らかの事情で霊界に行けない霊がいます。 そうした霊が霊に敏感な人に憑依して、不眠、悪夢、イライラなどの障害が起こった場合、霊障と呼ばれます。霊障の言い換えや類義語には、「祟り」「呪い」「憑依」などがあります。
ですが、強い因念でも鎮まることがあります。
その鍵は神様と信仰心です。
人間は生まれた時から鬼や悪魔ではありません。怨みの念の中にも人間ですから様々な感情を持っています。
ただ怖い、祓いたいと思えばますます因念を強めます。先祖が罪を犯した事を受け入れて理解してあげる事が大事です。
自分達も家族が大事なら相手も同じです。もし先祖が罪を犯したなら、子孫の自分達に出来る事をしてあげるのです。
因念の緩和法
1．先祖が犯した罪を許して下さいと祈りましょう。先祖と言っても、自分につながる立場の人々です。怨みの念を神様に受け取ってもらい、今度こそ幸せな人生を送れますよう、子孫である自分が先祖の代わりに祈ります。毎日でなくても構いません。
2．家に守護神様を祀る。氏神様のお札はもちろんですが、自分達の守護神様を祀ります。神様のお御霊、神札があるのに、それを無視して危害を及ぼす事はありません。このケースは先祖が作った因縁の場合です。強烈な因縁の場合はプロに頼むしかありません。自分は関係ない、知らない話だと思わず、優しさを持ってあげるのです。戦いは無傷では終わらないけど、優しさや慈悲は相手を変える＜念＞に変わります。自分も大事な人間がいるのなら相手も同じなのです。気持ちを分かってもらいたいと訴えているのです。
次に、先祖因念の中には血族同士の争いから因念が出来た場合、特に財産問題、男女の問題には血族同士がいつも争い続ける結果になりがちです。
また、自殺者がいたり、誰かに殺されたりすると、子孫である自分の血の中にも因念は流れていますから、親族に必ず敵のような存在＝「宿敵」が出てきます。特に普段付き合わなくても財産問題などが起きた時、用事もないのに現れてきて邪魔をします。恋愛や結婚などにも陰で邪魔をします。そのうち親族同士＝本家、分家がバラバラになり一族とは言えない間柄になります。
他人とは上手く付き合うのに血族関係の親族とは敵味方に分かれている。心当たりがあれば早めにこの因念を祓わないと子孫(子供、孫)が犠牲になる可能性があります。三代目は潰れます。
自分が作る因念も存在します。次から次へ「敵」が出現するようなパターンを含みます。欲や我を通し過ぎて敵を作った場合、相手の念は強ければ自分だけでなく家族や子供、孫まで因果の念を受けます。自分が強い性格なら弱い子供や孫が代わりに受けます。自分が作り上げた因念ほど自覚はないし、いつ襲ってくるか分からない因念となります。たまには一歩退いて相手に合わせたり我慢をする事が大事です。
とは言ってもこれがなかなか実行出来ないものです。その時は「相手は神様を知らない可哀想な人間だ、不幸な人間ほど人を妬み、怨むのだから」と憐れみこころを持てば良いのです。
幸せな人間は人の事を気にしたり妬みや嫉妬の念は持ちません。同じように妬みや怨みを持つなら自分も不幸な人間であり幸せはつかめないと思って下さい。
神様と同じ慈悲を少しだけ持てば幸せが待っています。このように、悪念を良念に変えて欲しいと思います。
麗月 謹上再拝
註2．いわゆる「因縁」については、前世からの因縁、今世で自分の行いから出来た因縁、先祖から受け継いだ因縁などがあります。先祖が作った因縁は子孫の人生に影響を与えるとされています。また、家系の因縁は、規則性をもって子孫に現れてくるという説もあります。転生と先祖との接点としては、かつて先祖だった人物が同一家族、親族の子孫として生まれ変わる「同族転生の事例」があります。
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