通常、気持ちや意識は頭の中で思考します。それを、尾骨を意識した呼吸法を行うことで意識や気持ちが腹腔に降りてくるようになり、不思議とイメージ力が湧いてきます。なぜなら、腹腔は未来意識空間であり、頭は知識情報の記憶を貯蔵する過去意識だからです。
腹腔に気が蓄えられることで良いイメージが湧いて良い結果が出るようになり、ますます集中力が出てくるようになります。それは、腹腔に気持ちや意識が降りてくると未来空間と意識がつながり、迷いや不安が自然に頭から消失していくことが分かるようになるからです。
尾骨息填法は、吸うときも吐くときも尾骨を水平右回転(右回転は3次元的な宇宙の法則の一つ)で持ち上げるように意識して呼吸をする呼吸法です。
この呼吸法で脊椎骨及び頭蓋骨が緩和し、自律神経が整い、本来人間が有している未来意識になっていきます。
人は頭を使い過ぎる傾向にありますが、尾骨息填法により気を腹腔意節(意識の節)に貯蔵し続けると気持ちが頭から下がり(普通人は胸にある心、気持ちを頭に上げて、記憶した知識情報から選択するという心の使い方のクセがあります)意識や気持ちが無意識に(阿頼耶識=仏教で説かれる八つある心の一つで意識の中心となる最も深い心)腹腔に降りて未来意識となれるのです。
それは、腹腔は小宇宙といわれる場所であり(脳は地球過去意識)、直観やひらめき(未来意識)が湧くイメージ力の場所でもあるからです。いわゆる感性的な(魂の気づき)生き方が出来るようになります。
眠れない時間も含めて気づいたときに尾骨を持ち上げるように意識して5~6分間、人の多い所は避け、できるだけ誰もいない所で毎日尾骨息填法を実行してみてください。
悩み、不安、恐怖感、身体の不調から解放されて良い言葉を意識的に唱え続けなくとも、無意識に良いイメージの言葉が浮かんでくるようになります。
卯田 惣司郎