8月27日(木)

 

プチ旅行 二日目。

午前中は石山寺、午後からは鬼室神社に連れて行っていただきました。

 

 

京阪電車の石山寺で下車。

 

すぐそばを瀬田川が流れています。

 

 

瀬田川は琵琶湖から流れ出る唯一の河川です。

宇治川、淀川と名前を変えて、大阪湾に流れ込みます。

 

 

参道を歩いて、東大門へ。

 

 

寺名の由来となっている硅灰岩。天然記念物だそうです。

 

 

階段を上がったところが、本堂です。

 

 

石山寺は、紫式部がここに参篭して源氏物語を執筆した寺としても有名です。

石山寺のホームページによれば、琵琶湖の湖面に映える十五夜の月を眺めて

須磨の地に流される光源氏の着想を得たそうです。

 

10代から40代のころまで、わたしはこの物語が大好きで、

いろいろな作家の翻訳を夢中で読みました。

(原文では読んだことないです)

光源氏という主人公そのものには魅力を感じませんが、

彼というフィルターを通して描かれる女性たちの苦悩や悲しみ、または喜び

といった心理描写の凄さには感動を覚えます。

日ごろ宮中の奥深くにいて、自由に動き回ることも多くの人と交流することも

できなかったはずなのに、この人間観察の鋭さ、奥深さは何だろうと思います。

 

 

多宝塔。国宝です。

多宝塔って、なんだろうと思ってました。

調べると平面が方形の初層、平面が円形の上層を重ね、四角錐の屋根を有する

二層塔婆のことなんだそうです。

なるほど……

その通りの形をしています。

 

 

お昼は、駅にもどる途中の「すみ蔵」さんでお蕎麦をいただきました。

 

 

店内のインテリアもちょっと民芸風ですてき。

感染対策もばっちりで、清潔感のあるいいお店でした。

もちろん、お蕎麦もおいしかったです。

同行の若いおふたりにとっては、量が少なかったみたいです。

 

昼からは、鬼室神社へ行きました。

JR近江八幡駅からバスに乗ります。

一時間弱、幅野町という停留所で降りると、地元のお知り合いの方が

車で迎えに来てくださっていました。

 

 

 

大津に都があったころ、百済からの渡来人で役人であった

鬼室集斯の名前が刻まれた墓碑が見つかったことから

この社名がつけられました。

 

この後、野田道遺跡と石塔寺にも車で連れて行ってくださり、

帰りは、近江八幡駅まで送ってくださいました。

とてもではないですが、車がなければ行けませんでした。

ありがとうございました。ほんとうに感謝です。

 

 

 

野田道遺跡からは、オンドルの遺構が見つかっています。

今は、畑になっていますが、もともとは

圃場整備の発掘で見つかったそうです。

 

 

石塔寺(いしどうじ)。

なが~い階段を昇りきったところに、この塔があります。

しんどかったです。途中息切れして何度か止まってしまった。

 

実は、このお寺に着いたのが、閉門になる5時の5分前でした。

階段下には、すでに鎖がかけられ、お寺の方はだいぶ渋ってられたのですが、

お知り合いの方が頼んでくださって入れてもらいました。

 

昨日も今日も収穫の多いプチ旅行でした。

 

夜は京都泊。

京都駅近くの「倉蔵」で、一杯。

ここもお魚のおいしいいいお店でした。

予約はなかなか取りにくいそうですが、機会があったら、オットットさんとも

来てみたいです。