2月7日(木)
森下典子著 『日日是好日』 を読みました。
日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)
500円
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著者は、大学生のとき、ほんの軽い気持ちでお茶のお稽古に通い始めます。
先生は、近くに住む武田のおばさん。
最初は、お茶なんて形式ばっかり、嫁入り前の単なる花嫁修業に過ぎないなんて思いながら、
それでも、毎週土曜日、お稽古に通い続けます。
そのうち、お茶は単なるお行儀作法から、しだいに著者の人生と深く関わるようになっていきます。
哲学 ― 利休ならそんなことばは好まないかもしれませんが、
お茶は著者にときには人生の指針を与え、またときには慰めを与えてくれるようになります。
わたしも、中学生のころお茶を習っていました。
受験期を迎え、しだいに遠ざかるようになってしまいましたが、そのまま続けていれば、どうだったでしょうか。
今は、中国茶を習っています。
日本のお茶は、茶道といわれるように道であり、中国のお茶は茶芸といわれるように芸だと思っていました。
でも、今教えていただいている中国茶の先生からは、やはり、中国茶の世界も道なのだと感じます。
「今を生きる」
この本の中で、改めてわたしが大事にしたいなと思ったことばです。
過ぎ去ったことをくよくよ悔やまない、そして、まだ来ぬ先のことをああだこうだと悩まない。
今のこの瞬間に集中して、大切に生きなさい。
そういう意味だと、わたしは、解釈しています。
最後に、「ひびこれこうじつ」だと、ず~っと思ってました。
「にちにちこれこうじつ」って、読むんですね。
はずかしい。年ばかり無駄に重ねて知らないことが多すぎます。