バレエ 1月26日(木)
 
京都ロームシアターに行きました。「神韻芸術団」の公演です。
ロームシアターがまだ、京都会館だったころに行ったことはあるのですが、
ロームシアターとして生まれ変わってからは、初めてでした。
 
 
 
きれいな、すごく雰囲気のあるシアターになっています。
こんな劇場が、徒歩圏内にあるなんて、恵まれています。
 
ところで、「神韻」の公演を知ったきっかけは、ネットです。
パソコンって、持ち主の検索状況をよく知っているのですね。
あっ、この人は中国に関心を持っている人だな、よく検索しているなと思うと、
中国関連の広告が自然と出るようになっているようです。
それで、わたしも、何度も何度も「神韻」の予告動画を見ているうちに、
一度、行ってみてもいいなと思うようになりました。
 
 
「神韻芸術団」の基本にあるのは、中国の古典舞踊・古典音楽です。
しかし、中国本土とは反対の立場を取っていて、現在、本拠地はニューヨークにあります。
これだけ、中国色を前面に打ち出している公演ですが、中国本土で公演されたことは、
一度もありません。
 
ダンサーの技術はもちろんですが、衣装も、舞台装置も、音楽もすべてが洗練されていて、
すばらしかったです。
振り付けも演出もよかったのでしょうね。楽しめました。
 
ただ、全く何も知らなくて行ってしまったのですが、
随所に法輪功のプロパガンダが入っているようで、それは、すごく気になりました。
法輪功が中国本土で、理不尽かつ苛烈な弾圧を受けているという情報は
聞いたことがあります。
集会結社の自由が認められていない国ですからね。
かなり、えげつない情報も入ってきてはいます。
もし、それが真実であれば、もちろん、中国共産党がいいとは思いません。
しかし、法輪功というのも、わたしにはよくわからないのです。
教祖に絶対的な帰依を求めるというのは、危険なことではないのでしょうか?
 
「神韻」の事前の宣伝では、法輪功に触れられていなかっただけに、
なんとなく釈然としない気分で帰って来ました。
蒋介石軍の兵士が軍服姿で踊るシーンなど、わたしには、
「白毛女」や「紅色娘子軍」のような革命バレエを彷彿とさせるものがありました。
技術的には、すべてにおいて、すばらしかっただけに、残念です。