12月30日(金)
今年も残すところ、あと1日になってしまいました。
もう何だか、体調をくずしている間に、1年が過ぎ去ってしまうような……
来年こそ、というより、今年もまだ残っている時間を大切にしていきたいです。
創作仲間 おちまさ子さんのデビュー作「けん玉道の師 藤原一生物語」を読みました。
童話作家でもあった藤原一生は、けん玉を単なる子どもの玩具としてではなく、
スポーツ競技として、またひとつの道として、その普及に努めた方です。
この作品では、不遇だった子ども時代から69歳で亡くなるまでの藤原一生の生涯を
丁寧に追っています。
また、一生のけん玉人生に影響を受けた人々のエピソードも数々紹介されていて、
医療や健康、国際親善にもけん玉が役立っているのだとわかります。
けん玉の歴史も各国のめずらしいけん玉の写真入りで紹介されていますし、
けん玉の技も絵入りでわかりやすく説明されています。
思わず興味を持って見入ってしまいます。
何となくけん玉に苦手意識を持っていたわたしですが、
おちさんにいただいたけん玉を使ってちょっと練習してみようかという気になりました。
「体動かすの、大嫌い」なわたしにそこまで思わせるこの一冊。
力のある本だと思います。
きっと、藤原一生さんも天国で喜んでいらっしゃるのではないでしょうか。