梅 3月7日(土)


2月から3月にかけて、電車に乗る機会が増えました。

おかげで、本が読めました。


鴨川ホルモー (角川文庫)/角川グループパブリッシング
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ホルモンではありません。ホルモーです。

ホルモーという大学対抗で行われる奇妙な競技をめぐる物語です。

作者考案の(たぶん)ホルモー競技の奇抜さも、面白くて興味を引きますが、

それだけではなく、ちゃんと青春物語になっているところが秀逸。


鹿男あをによし/幻冬舎
¥1,620
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同じ万城目学さんの作品です。

とにかく、ヒロインの女子高校生が、とんでもなくカッコいい。

わたしおばさんですが、そんなこと忘れて、「きゃあ~」って叫び出したくなるくらい

生き生きと素敵でした。

主人公は、ちょっとしたミスが元で関東の大学の研究室を追われて

奈良にある女子高の臨時教師として赴任してきます。

このときのカルチャーショックの描き方が、漱石の『坊ちゃん』を彷彿とさせます。

面白くて、一気でした。


捏造の科学者 STAP細胞事件/文藝春秋
¥1,728
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こんな本も読みました。

理科は、もう小学生のころからほんとに苦手でした。

高校の物理なんか、わからなくて当たり前って、ずっと思い込んでいました。

この本には、再生医学の専門用語がいっぱい出てきます。

素人のわたしはすごく時間がかかってしまいましたが、読んでみると

「あれっ、科学も意外におもしろいやん」と思えたのも事実。

学生のとき、もうちょっと、真剣に勉強しておけばよかった、と思います。

作者の冷静さと、真実を究明したいという熱意が感じられる1冊でした。


思えば、STAP細胞の華やかな会見からまだ、1年ちょっとしか経っていないのですね。

いったい、ほんとは何だったのか、STAP細胞の再現実験は行われても、

事実の究明はおこなわれていない、ということを知りました。


雨 今日の京都は雨でした。

肩ばかり凝っていますが、進みません。ピンチです。