1月21日(水)
中国茶のお稽古日でした。
今日は、黄茶を紹介していただきました。
黄茶は、一旦緑茶を作ったあと少し水分を含んだ茶葉をクラフト紙で包み木箱に納めます。
時間をかけて後発酵させた(悶黄)お茶で、手間もかかるし、
作り手のセンスも問われるお茶です。
希少高級なお茶なのですが、最近、悶黄する前の緑茶を黄茶として販売することもあるそうです。
作り手の良心にもちろん問題がありますが、黄茶の奥深さに着いていけない消費者側にも
問題があるかもしれない、と先生はおっしゃっていました。
今日は、同じ茶畑・同じ農家さんが作った緑茶と黄茶を比べるという形で
試飲させていただきました。
黄茶と緑茶、ちがいが微妙でほんとに繊細です。
お稽古の前に、新疆ウイグル自治区の雪菊を使ったお茶をいただきました。
水色はほんとにきれいな黄金色です。
手前の茶葉が、霍山黄芽(安徽省)の緑茶・ 向こう側が黄茶。
製法がちがうだけで、茶葉は同じです。
色の違い微妙ですが、わかります。
どちらも中投法で淹れていただきました。
緑茶は、味も香りも直球。
黄茶のほうが少しベールに包まれた感じがしました。
しかし、これは、呑み比べをしたから何となくわかるのであって、
どちらか片方だけならわからなかったと思います。
それほど、ちがいは微妙でした。
あ~、中国茶って、奥が深い。もちろん、日本茶もでしょうけれど…
下に敷いているのは、クラフト紙です。
黄茶は、紙に包んで発酵させるというところから、考えてくださったしつらいです。
おまけにこのクラフト紙、微かに牛の皮の模様がはいっています。
紙のなかった時代は、紙のかわりに動物の皮を使っていました。
凄い!のひと言に尽きます。
今日の点心はひろうす。お茶うけは、姫栗もなかでした。
心が洗われるひとときでした。