柿 10月21日(木)


昨日は大学での聴講の日でした、。

日本語教授法についての講義です。


プロの日本語教師の実際の授業のビデオを見ました。

こういったビデオは見せてもらったことがないので、とても参考になりました。


学生は10人、内女性は1名。

全員 西ドイツ人です(これでこのビデオ、かなりの年代物だということがわかります)

企業の研修としての日本語学習。初級の第1課、ほんとに第1時限の授業です。

教師はベテランの方だと思います。女性でした。


「わたしは さわだ です。どうぞ、よろしく」という自己紹介から始まって

「~さんですか?はい、 ~です。 いいえ、~です」

(「~ではありません」 否定形はまだ未習です。)

「わたしは学生(ドイツ人)です。私も(ドイツ人)学生です」

という文型が導入されていきます。


媒介語を使わないで日本語とジェスチャーだけで授業は進みます。

それでも、学生は勘が良くてすぐに理解できているようでした。


その中で、「リーさんは韓国の方です」という表現が出てきました。

これを「リーさんは韓国人です」と言うのは、ダメです、と先生が教えられていました。

学習者が企業人だということを考えれば、最初から「~の方です」と教えるのは、妥当だと思います。

しかし、「リーさんは韓国人です」を、ダメとまで言い切ってしまうのはどうかと思いました。

確かに敬語としてのランクは落ちますが、ものすごくぞんざいな言い方とも言えないのではと思うのです。


前置きが長くなりました。

○○人 ○○の人 ○○の方(○○には国名がはいります)

意味は同じなのに、どうして受ける印象が違うのでしょう?

どうして、○○人という表現には、どことなく失礼な感じがしてしまうのか、昨日から気になっています。


もしかしたら全然こだわらないという人もいるかもしれませんが、わたしは結構こだわってしまうほうです。

「最近、心斎橋には韓国人や中国人がたくさんいてはるね」 違和感あります。

「~の方」とまでは言いませんが、「韓国の人や中国の人がたくさんいてはるね」と言い換えたくなります。


もうちょっと考えたことはあるのですが、息切れしてきました。

今日はこのへんで。