歡迎光臨!
あ、私は言語教師ではないですよ、
台湾での私の中国語の先生の話です。
台湾の方と結婚しているクラスメイトがいるのですが、
彼女が授業中「昨日、テストで間違ったところを夫にチェックしてもらっていたら、夫が"間違ってない"という箇所が見つかって...」と先生に質問していました。しかし先生は「でも文法的には間違っている」と返していました。
彼女は納得した様子でしたが、先生は、
「よく生徒たちが、教科書などを台湾人の友人に見せて、この文はおかしいと台湾人の友人が言っていました、とか、
この解答は×になってるけど台湾人の友人は合ってると言っていました、と言いに(抗議に)来るけれど、
そう言いに来る生徒たちの中には、こちらが説明しても納得してもらえず、
『あの先生は信頼できない』とか『悪い先生だ』と判断してしまう人もいる」
と話していました。
そして、
「そんなに友人の方が間違ってないと思うなら、
学校に来ずにその友人たちに中国語を教わればいいのに...」
と嘆いていました。
確かに。
これは、私の先生の力量不足とか気が弱いとかじゃないと思いますし、
(実際私の先生の教え方はわかりやすいし、気もそれほど弱くないはず。笑)
どの言語の教師にも言えることだと思います。
これも先生がおっしゃっていたこと(を私が意訳したもの)ですが、
どの言語においても、口語や、特に若者が実際に使う言葉は、教科書に載っている文とは違う部分が多くあるし、
テストなどで×にされた文は、通じたり、口語的に使われている言葉だったりすることもあるけれど、文法的には間違った文だったりもする。
そして、特に初級の教科書なんかだと、難しい文法や用法はまだ説明できないので、
まず基礎的な文法から始まったりするけれど、それは現地の人がみて少し違和感のある文が多いかもしれない。
でもどれも大切だし、この基礎をしっかり頭にいれて置かないと進めない。
(私の理解では多分このような話だったはず。)
私も以前、日本語を勉強している外国人の友人たちの宿題やテストの解答を見ていて、
時々、どこが間違っているのかよくわからないところがありました。
でもそこで何も考えずに「どっちの文も合ってるよ」と言ってしまうと、
その人は、文法的にどちらが正解であるか考えようとしなくなるかもしれない、
そう考えると、なかなか納得できる話だな、と思いました。
でもこれは、それぞれのその言語を勉強する理由にもよるかなぁと思います。
たとえば、中国語圏の友人ができて、なんとなく興味がわいたから勉強してみたとか、
ちょっと旅行に行ったとき話せたら便利かな、と思った、
などという理由だったら、細かい文法には興味がないかもしれないし、
重点は「通じるか通じないか」だけだったりするかもしれない。
そんな人たちが、授業で×を付けられた文を友人に見せたら合ってると言われたりなんかすると、
なんだそら、ってなるのもわかる気がします。
まあ、そういう人たちは、
会話を中心に教えてくれるところに行けば良いとも思うんですけれど。。。
とりあえず、これからもしそういう場面に出会ったら、
「どちらでも伝わるけど、文法的な違いはわからないから、先生に確認してみて」
と言おうかな、と思っています。
とかいう私も、ときどき教科書や授業に疑問を持ったりもします。
それは、教科書の例文にかなりの頻度で巻き舌音『兒(儿)』がでてくること、
そして教科書の文を読むときに、巻き舌を浅くすると直されること、
時々先生が「この文法(または単語)は台湾ではあまり使わないですが..」と説明すること、
などなど。(ちなみに先生はれっきとした台湾人です。)
台湾が大好きで大好きで、
台湾の中国語を台湾で勉強したいと思って来ている身からすると
少し辛いところはありますが、、、まあ仕方がない。
なので、ちょくちょく台湾人の友人に確認してみたりしています。
(↑お前も確認してるんかい笑)
い、いや、敢えての確認ですよ!笑
どちらも知っていて損はないはずと思っていますし、
いつ中国の方と関わることがあるかわからないですし。
でも、どの表現が台湾風で、どの表現がそうでないのかは知っておきたいと思っています。
私は、大学で中国語を履修していた頃は、
先生は中国の方だったので、授業中はしっかり巻き舌音で発音、
台湾人の友人と遊ぶときは、極力巻かないように気をつけていました。
できれば、中国の中国語(北京語)、台湾の中国語(國語)、
どちらも理解して、うまく使いこなせるようになれたら、と思います。
でもなぜ台湾で使わない表現や単語が、台湾の中国語教科書に頻繁に出てくるのでしょう。。。
私は、私のように『台湾自体』や『台湾の中国語』に固執しているのではなく、中国または中華圏全体を視野に入れた上で中国語を勉強しようと考え、そして中国語圏の中でなんとなくだったり、治安の面などから台湾を選んだ人が多くいるからかな、と勝手に解釈しています。
例えば、
「これから中国がくるな、よし中国語を勉強しよう!」
→「どこに留学しよう...あ、台湾でも中国語を話すし、親日だと聞いたから台湾にしよう」
という考えで来られている方もたくさんいるようですが、
そういう方々は中国で通じる中国語を勉強をしたいのでしょうし。
(そして、「え、繁体字!?中国の文字と違うの?」「発音そんなに違うの?」
「なにこの表現...え、台湾語由来?台湾語って何?台湾では中国語なんじゃないの?」となるんですよね^_^; )
とりあえず思ったことは、、、教師って大変だなぁ。
ということ。
これからはもっと尊敬の意を込めて接しようと思います。
この記事を読んでくださった方、
謝謝!