今月の犬の話は「道具」のお話です!

 

犬に使う道具というのは

いわゆる「犬具」と言われるもの

リード、首輪、ハーネスなどですが

 

現在はこれだけの情報社会なので

自分で色々なことを調べて

 

うちの子に良いかも?

引っ張り癖が治るかも?

吠えなくなるかも?

 

そうして色々な道具を使うことがありますね。

 

道具をうまく使うことは犬を守るために

とても良いことです。

 

しかし道具には正しい使い方があります。

それと装着される側のポジションが合っていなければ

ストレスになったり、逆効果になったり

場合によっては痛めてしまう場合もあります。

 

いつもお伝えしているフレキシブルリードは

代表的なものです。

 

フレキシブルリードは呼び戻しなどのしつけトレーニングが

しっかり入っている場合、周りに誰もいないところで

使うのが正しい使い方です。

呼び戻しのトレーニングにも使う事があります。

 

一般の飼い主様がトレーニングも何もしていない子の

普段のお散歩に使うものではありません。

犬がたくさん来る公園等で長く伸ばしていることも

よく見かけますね。。。

 

うちの子にとって、他の犬にとって、人にとっても

危険な要素がたくさんあるものです。

 

先日ラブを連れた飼い主様が狭い歩道をスマホを見ながら歩いていました。

フレキシブルリードを長く伸ばし、テンション高く前を歩くラブさん。

 

アーディとすれ違うことになったのですが

アーディは問題ない子ですし、万が一興奮しても

私が対応するので大丈夫なのですが

できればからんでほしくないし、興奮させたくないですから

この場面は避けたかったのですが

狭い歩道でどうしようもなかったです。

 

案の定ラブさんは嬉しそうにこちらによってきて大興奮。

 

こちらが素早く通り抜けました。

すれ違う前にアーディにはスルーの合図を出して

何事もなく通り過ぎてことなきを得ました。

 

これで何もなかったから、ラブさんの飼い主様はきっとまた

同じことを繰り返してしまうのでしょう(泣)

 

大型犬とフレキシブルリードを長く伸ばして狭い歩道を歩く。

飼い主様はスマホに夢中。

 

フレキシブルリードの使い方としてはすべて間違っています。

 

大型犬でなくても同じようなことをされている飼い主様

けっこう見かけます。。。

 

何事もなければ良いのではないです!

 

リードを長く伸ばし前を自由に歩けば犬は興奮します。

興奮している犬を見れば他の子も興奮してしまいます。

最悪の場合事故につながることもあるのです。

 

他の子を興奮させてしまうことはできる限り避けるべきです。

それがうちの子を守ることに繋がり

うちの子への最大の愛情でもあるのです。

 

あらゆる場面を想定して危険を回避することが

飼い主の重要な役割なのです。

 

あと、最近よく言われるのですが

スリップリードがダメとか( ゚Д゚)

 

スリップリードもチョークチェーンも

正しく使わなければ意味のないものです。

犬を傷つけることも。。。

 

確かにプロの方が正しい使い方をせず

首を思いっきり締め上げたりしていることを

聞くことがありますけど~

 

ジェントルリーダーやハルティ

ブロングカラーなども同じです。

 

その道具さえ使えば問題が出ないから使うのでは

ありません!

 

それらの道具はあくまでも犬のために正しく使って

人がしっかりとコントロールできるようにするものです。

 

道具を正しく使って問題を解決したら

普通の首輪とリードを使えるようにするのが

トレーニングのゴールになります。

 

犬を痛めつける道具として見ている方も

けっこういるのではないかと思いますが

全くそういうものではありません。

 

ドッグトレーナーの仕事は

その犬と飼い主様、その環境に応じて

必要な道具を使い、必要な方法を選んで

最終的に犬と飼い主様双方がストレスなく

楽しく過ごせるようにすることです。

 

クリッカーも同じです。

オヤツも同じです。

 

犬が好きなもので害がないからとオヤツを使っても

オヤツがないとできないということはよくあります。

 

オヤツもスリップリードも同じ「道具」アイテムです。

これらを使ったら必ずなくてもできるようにしなければなりません。

 

基本的にその子と飼い主様に必要と判断したら

私は様々な道具を使います。

 

あと首輪が良いとかハーネスが良いとかも

色々と聞かれることがあるのですが

これもどちらが正しいということではなくて

その子に合ったものを使用することです。

 

首輪がダメをよく聞きます。

首が締まるから?

 

しっかりと横で歩くこと、飼い主様がコントロールすることを

トレーニングしておけば、首輪を使ったとしても

何も問題はありません。

 

犬はどんなに大人しくても

トレーニングが入っていても

興奮してしまうことはあります。

 

そういう時に犬を守れるものは

私はハーネスより首輪だと思っています。

※気管や心臓に問題がある場合はハーネスが良いです!

 

トレーナーに相談したり教室に通ったりすることは

お金がかかりますしネットで調べて解決するなら

そうしたいと思うのはわからなくもないです。

 

しかし、本当にうちの子のことを大切に思って

問題を解決したい、双方が楽しく暮らしたいという

本物の飼い主様の愛情とは、本気で暮らし方を学ぶこと。

犬をよく知ること、プロにしっかり習うこと。

 

信頼できるドッグトレーナーは

その子にあったもの

あった方法をしっかりと選んで

教えてくれます。

 

欧米ではトレーナーさんに相談することも

教室に通うことも「当たり前」だったりします。

 

日本の犬社会はまだまだ、遅れています。

 

私は2013年に初めて多頭崩壊レスキューに関わり

その後マールが天国へいったとき誓いました。

 

犬環境を絶対に良くすると。

力及ばずです。。。

 

犬環境をよくするということは

飼い主様が良く学ぶことが必須なのです。

 

もうこれ以上、捨てられる子を出してはいけないと

活動してきましたが~

 

今もなお辛い思いをしている子はたくさんいます。

 

おうちで飼われている一見幸せそうな子も

実はストレスを抱えていて問題が出ている子も

けっこういます。

 

問題は放置すると修正しにくくなります。

何かありましたら早めに相談してください!

 

HAPPY☆PETSでは「犬の教室」を月に一度行っています。

飼い主様が知っておくべき色々な知識を楽しく学べます!

 

どうか犬をよく知ってください。

道具はプロの指示のもと、正しく使ってください!

教室のスケジュールはまたお知らせ致します!

お気軽に参加してください☆