8月も後半ですがまだまだ暑い。。。
今月の犬の話は「まだらちゃん保護から1年」ということで
まだら特集!まだらのお話をします。
まだらは去年8月10日に保護しました。
一般家庭の飼育放棄案件でした。
まだらのことをお話しするということは
この業界、犬環境、飼い主環境すべてにおいて関係します。
少し長くなりますが
他人事に思わず、特別なケースと思わず、目を背けることなく、きちんと受け止めていただきたいです。
☆繁殖の段階から「あってはならない」こと☆
まだらの毛色ダップルは普通の繁殖でも出ることがあります。
これについては問題はないのですが、その模様を故意に出すためにダップル同士を掛け合わせると、生まれた子は遺伝性疾患を持ち必ず発症します。
※ダックスには他にも出てはいけない毛色があります。
だからダップル同士の繁殖はタブー。
犬のプロであればみんな知っていることです。
優良なブリーダーはそのようなことは絶対にしません。
それを故意に繁殖させるのは繁殖屋。。。
パピーミルと言われたりします。
そこからセリに掛けられ、ペットショップへ。
珍しい柄だと売れる、お金儲けのためにまだらは生まれてきました。
その後買われた家で幸せになれたらまだ良かったけど
最悪の結果、そして遺伝性疾患発症。。。
保護後しばらくして、遺伝子検査を行いました。
ダップル同士で掛け合わせて生まれてきた子だと判明。
網膜萎縮症を発症していました。
1年たった今は以前より視力が落ちていますがとても元気です。
☆命を売るショップ☆
そんなダップルカラーは人気があり売れます。
珍しくてかわいいから買う人がいる。
この構図が成り立ってしまっているのが業界の致命的なところ。
ここを改善していかなければ問題は解決しない。
逆にここさえクリアできれば多くの問題は解決します。
業者は売れればよくて、お金が儲かればよくて。
消費者は知識も覚悟もなくたって、お金を払えばかわいい子を迎えることができる。
ショップから買わないようにすることでこれらは解決します。
以前からお伝えしていますが、ペットショップが悪いと言いたいわけではありません。
繁殖業者の現状は劣悪環境、狭いケージに何頭も入れられたまま、散歩に出たことがなく、ご飯もお水も適量もらえていない場合も多い。
そんな環境で生まれてきた子が病気がないわけないと思うけど。。。
これが親犬たちの現状です。
そんなかわいそうな、大変な思いをさせられている親犬たちは人知れず役目を終えて行く。
その子たちのことはどうでも良いですか?
親がどういう状況なのかは関係ないですか?
レスキューに関わった者として私は伝えて行きます。
今まで関わった繁殖現場から助けられた保護っこたちの辛い思いを無駄にしたくないから。
今の法律は役に立ちません。
繁殖場を機能させないようにするにはショップから買わないことです。
私達消費者が買わなければ売られることはなくなります。
欧米のショップは命を売るのではなく必要なグッズを販売しています。
日本のペットショップもそうあるべきです。
繁殖場で苦しみながら暮らしている子も、ペットショップで売られる子もみんな同じ犬です。
野犬も保護犬もうちの子も、犬達みんなの命が輝き、幸せでなければいけないと私は思っています。
たくさんの親犬たちが苦しみに耐えながら生きていることを知ってください。
そして忘れないでください。
ショップは気軽に犬を買えて年齢制限もうるさいことも言われない。
だから楽で良いと思う人もいるかもしれないけど~
あとブリーダーと名乗ってはいても繁殖屋と同じようなところも多くあります。
犬を迎えるのであれば数はとても少ないですが、犬のことを一番に考えて繁殖を行う優良ブリーダーさんからお迎えして下さい。
それか、優しい家族のお迎えを待っている子たちの家族になって下さい。
☆なぜ捨てられた?☆
ここからはまだらが捨てられた背景を少しお話します。
5年前ショップで買われ、先住犬のもずく(今はモカ)ちゃんと暮らしていました。
世話をされないネグレクトの状況でした。
物と同じようにコロナの時期の癒しの道具として買われ、吠える、咬む、世話が大変、最終的に捨てられました。
2人とも散歩に行ったことがありません。外に出たことがない。
ケージの中にトイレをしていて、掃除もしてもらえませんでした。
家の中にも放置ウンチが。。。
ペットシーツも、首輪もリードもありません。
子供たちがご飯とオヤツをあげていたようです。
レスキューに入ったのは暗い雨の降る日でした。
クレートを2つ持って部屋に入りました。
絶句。。。
劣悪環境の悪臭には慣れているけど
その悪臭は「地獄」を意味します。
吠えまくりあばれる犬たちをクレートに入れ、所有権放棄の手続きをしました。
泣きそうになりつつ、怒りに震えつつ。
天気と相まってすごく凹んだことを覚えています。
まだ幼い子供たちがうちの犬をなぜ連れて行くの?と。
キレイにしてもらうために連れて行くね。
私は子供たちにそう嘘をつきました。。。
繁殖された所からショップにきて売られて、その後も幸せがあるわけではなく「地獄」。
そんな状況が犬たちだけでなく幼い子供たちにとっても良い環境ではありません。
これで良かったのだと、無理やり思うようにしました。
この二人を絶対に幸せにしなければならないと強く思いました。
まだらは良い性格で明るくて天真爛漫。
悲壮感など全く感じさせないけど~
4年間も辛い思いに耐えて生きていました。
生まれた時から人の都合で、人に振り回されて。
一緒に保護したもずく(今はモカ)ちゃんはとても良い方の所へいくことができました。
幸せに暮らしていて本当に良かったです。唯一の救いです。
まだらは当初譲渡を考えていましたが、遺伝性疾患とハイパーで興奮状態になると咬むことがあるので譲渡せず。
うちの子「看板犬まだら」になりました。
ショップで買うということはこういうこともあります。
思ってたのと違うと捨てる。。。
前の子はこんなんじゃなかったとか、世話が大変だとか、アレルギーが出たとか、吠えないと思ってたとか。。。
気軽に迎えることができるから、手放すことも気軽にできてしまう。
保護する人は本当に大変です。
怒りもあるし、かわいそうすぎて感情がおかしくなります。
深く傷つきます。。。
そして一番心を痛めるのは捨てる人に手を貸してしまうこと。
捨てたい人の希望を叶えてしまうこと。
捨てたい人は渡せばすっきりするかもしれないけれど、受ける側は色んな複雑な思いと罪悪感との闘いです。
捨てる人は保護する人たちを傷つけます。
どんな理由があったとしても保護する側の人たちを傷つけます。
レスキューとは、簡単な事ではありません。
たくさん傷ついて悩んで、人が信じられなくなることもあります。
私は子供たちに嘘をついてまで、たくさん傷ついてまで、まだらたちを助けなければならなかった。
レスキューは精神が強くなければできません。
今は保護犬を迎えてくださる方も多くなってきてとても嬉しいこともありますが、保護犬は増えてはいけないものです。
家族のいない子をゼロにしていかなければなりません。
保護犬を増やさないようにするためにも
ショップから買わないことです。
繁殖引退犬という保護犬は、ショップが機能している間はずっと終わりなく発生します。
繁殖引退犬は保護団体が保護するのではなく、ブリーダーがしっかり最後まで面倒を見るか、良い里親様を探して譲渡すべきです。
犬環境を変えるなんて実際無理かもしれない。。。
でも私は関わってきた子達の辛い思いを無駄にしたくありません。
現状を知る者として、これからも伝えて行きます。
初代看板犬マールに誓ったから。
家族のいない子がゼロになるように。
まだらが来て1年、またこれからの1年も楽しく過ごします。
今ちょっとデカイ奴らの陰に隠れていますけどね。

写真は保護した日、ジュンさんでシャンプーしてもらって
超ご機嫌で走り回った後のカメラ目線☆
キツイお顔してますね。
1年たって今は美人なお姉さんになりました☆
長い文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。
捨てられる子、家族のいない子ゼロへ!
皆様もご協力をお願いいたします!!