3月は~

全国の保護センターで猟犬種が

多く保護される季節。。。

2月で猟期が終了して

猟犬が捨てられる時期です。

 

シーマとゆいはうちに迎えたのが4月。

二人とも誕生日は来た日で4月6日と9日☆

センターに保護されたのは3月のこと。

 

シーマの場合は期限が迫っていて

私が名乗らなければ殺処分されるところでした。

考えたくもないですが、ほんとに恐ろしい。

こんなにかわいい子が殺処分されていたのかと

思うとほんとに。。。

 

猟犬はシーマたちのようなポインター、セッター系

ゆいちゃんたちのようなハウンド系

日本犬の柴、甲斐、紀州などです。

 

イノシシやシカなどを相手にする

興奮度が高く頭のいい犬、洋犬種では

人と一緒に作業することを好む犬種が

使われています。

 

シーマたちポインター系セッター系の犬は

だいたい気の強い若い雌が猟に使われている

ようです。

 

聞いた話ですが、ある地方の猟師は

猟犬を作り、猟期だけ使い、そのあとは

山に捨てる。

次の猟期までの間維持するよりも

捨てて、新しい若い犬を使うのだとか。

 

シーマは若かったのでそれかも。

猟に使えなくなったから捨てたということでは

なかったと思います。十分猟犬ですもん。

 

一度猟犬として仕事をした犬は

家庭犬にすることはとても難しいです。

人に慣れてはいても、興奮の度合いが

家庭犬とは比べ物になりません。

そして大きさも中型犬から大型犬です。

 

リードのついたお散歩なんて

したこともないし、ぶっちぎって走るぜ!

っていうタイプがほとんど。

動くものにいちいち反応して大興奮する。

追いかけたり吠えたり、時には小型犬を

獲物として見ていたり(汗)

 

日本犬の猟犬の場合は飼い主だけしか

信じないので、捨てられた場合には心を閉ざし

里親さんに打ち解けるまですごく時間がかかります。

 

捨てられて保護されても結局は問題ありで

里親様のところへ行ける子は少ないです。

 

猟期が終わって捨てるなんてことをしないで

最後までちゃんと面倒を見てかわいがって

一緒に暮らしてください!!

 

猟犬は彼ら猟師と一緒に働いて一緒に

過ごすことが一番なのです。

 

ほんとに、お願いします!

 

今はマイクロチップ挿入が義務付けられ

捨てるようなことができなくなると期待しましたが

義務付けても見張る人がいないのですから

一緒です。

 

猟犬たちにこそ、迷子になってしまうこともあるし

マイクロチップを義務付け、狂犬病予防ワクチンも

しっかりと行わなければいけないと思います。

違反できないようにしていただきたい。

 

今年も多くの猟犬たちが迷子として保健所や

保護センターに保護されています。。。

 

私が里親に!!と思ってくださる方も

いらっしゃるかと思いますが

猟犬種の里親になることは保護犬を迎える中でも

かなり難易度が高いです。

 

高いスキルと良い環境が必要です。

 

まず犬を飼うこのが初めての方には難しい。

野生児のように暮らしてきた子をいきなり

おうちでセレブ犬になってほしいなんてことは

無理なんです。。。

 

しかし、しっかりとした対応ができれば

問題なく暮らしていけます。

むしろ問題が出ている小型犬よりも

扱いやすい面はたくさんあります。

 

従順なところもありますし、狂暴だと思われがち

ですが、洋犬種の場合だと本当にフレンドリーで

人が好きな愛情深い子も多いです。

私の知る限りでは

「仕事」以外は本当に穏やかな子ばかりです。

 

怖がりで問題行動の出ている小型犬の方が

よっぽど大変です。

 

ただ、興奮しないような生活をすることと

興奮しまくっていい環境もないと難しいです。

 

捨てられた猟犬たちを保護して新しい飼い主様に

繋げる活動をしている保護団体さんもあります。

安易な気持ちではなく、本当に猟犬種を迎えて

いただける気持ちがあればぜひそのような団体へ

連絡してください。

 

とにかく、私は世の中の犬たちが

捨てられないようにすることを目標に

この仕事をしています。

そんな中で出会ったシーマとゆいは

必然だったのかなと思います。

 

彼女らのおかげで私のスキルが上がって

悩んでいる飼い主様のサポートができるように

なりました。いくら猟犬のことを勉強したからって

犬のことを学習したからといっても

実際に向き合い、お世話をし、対峙した経験が

なければ他の人(犬)の役には立てません。

 

口だけのトレーナーがいっぱいいます。。。

それじゃ犬たちを助けることはできません。

 

少なくとも私は彼女らのおかげでそうならずに

済んだ。

そしてだからこそ、猟犬たちのために自分が

できることはしたいと思っています。

 

とにかく!犬を捨てないで!!

 

保護された子たちみんなに優しい飼い主様のお迎えが

ありますように。