悪魔のリドル | fullブログ

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徒然なるままに




鈴木杏奈ちゃんのお奨め漫画

『悪魔のリドル』

感想、Twitterじゃ書ききれないので…

なるべく伏せるが、ネタバレ注意です☝️

まず、ザックリ視点は4つ
晴、兎角、暗殺者、学園側
なので、各視点で4回読んでみたけど、リドルというだけあって答えは出せないかなあ

簡単に言っちゃうと、答えを出せないようにしてある感じ

すべてを知る存在がいない(もしくは、居ても語らない)

黒組は、定期的に開催されるということなので、この物語は、何度もあった黒組の一回なわけで、なぜこういうことを定期的にするのか、とか、全体の謎が残ったまま終わる

その分、登場人物に焦点があてられていると思うが、それぞれすべてを語られているわけではない
そこもリドルだ

暗殺者側の視点で読むと、ホントに暗殺する気があるのか?という人物もいるし、暗殺者という立場に無理しているようにも見える

主人公にもそういう暗い闇がある

プライマーなる能力
人を操れてしまう能力ということだ
兎角は、そのプライマーのせいで晴を守ろうとしたのか、己の意志で守ろうとしたのか
己の意志で守ろうとしたのであれば、晴を殺せるという判断をし、選択するわけだが、言ってしまえば愛情が自発か他発か

誰かを愛するというのは、基本的に相手がいないと始まらない
プライマーの能力を魅力と思えば、世の中全員操られていると言えなくないのだ
兎角の選択は、愛する者を殺して己の愛情を証明するということになってしまうのが、なんとも哀しいが、強烈なわがままでもある
が、この選択が正しいとも間違いともしないで終わる

そして、すべてハッピーエンド
結果的に、愛がすべてに勝った

なんとなく、愛されたいより、愛したい人たちの物語に思う
そして、意志
ほぼ全員が、自分の意志で決めてない
そもそも暗殺にルールなんて作ったら暗殺ですらない
ただ最終的に、意志で動いた感はある
つまり、決められらことに従うか、自分の意志に従うかの物語でもある
これらは、仕組まれたものか、たんなる結果か、結局答えはでないまま
個人的には、すべて仕組まれてたというか、促すための黒組な気もする

とまれ、こういう答えが出せない、答えが読んだ人の数だけあるというのは、色々感じられて面白い

基本、杏奈ちゃんがお奨めしてくれるものはハズレなし