ダラスのその表情は不思議と人を安心させる
本気、ダラスにはこの本気と言うものが感じられない 

『そうか、うん確かにテメェだったな、誤解は解けたようだなでは寝るぞ』
『バカヤロウそうじゃねぇだろ』
『お~い、おい今度はバカヤロウか』
両手を広げ首をかしげた
が、ダラスの目は相変わらず笑っているように見える。
『だから!知っていて、また何もしなかっただろ、と言っているんだ』

『ふ~、キリィの事か…』
からかう事に満足したのかダラスは一息吐いたのちにいくぶん真面目な目をした
『そうだ、他にあるわけないだろ、それともまだ何か隠してるのか?』
『ばかたれ、お前さんに隠している事なんざ、海に捨てるほどある、こっちへ来い』
オジーズの肩を軽く小突き奥へ導いた
『やっぱり知ってたんだな…いや…あんたが知らないわけはないな』
『あぁ知っていたとも、それが俺の役目だからな』
ダラスの目が優しく、微かに悲しげにうつる
『俺だって知ってるさ、あんたの役目くらい…知っているとも…でも…』
オジーズの目も先ほどまでの怒りから悲しくやり切れない、そんな目に変わった

『お前さんとキリィは幼なじみだったな』
ダラスは奥から飲み物を運びオジーズにもすすめる
『まぁ飲め』
『なんだ?この緑色の飲み物は?』
『いいから飲んでみろ最近の流行りだ』
オジーズはいくらか嫌疑な顔をしながらも一気に飲み干す
『ブハッまじぃ!なんなんだ』あまりのまずさに大事な話も飛んでしまったようだ
『こんなもん流行ってんのか?』
『ああ…いや、流行っているのは健康飲料で、これは俺がさっき作った海草の青汁だ』
ダラスはオーズを見て
『失敗のようだな』ダラスの目は先程よりいっそう悲しい目になり
それを見たオーズの心にはもう怒りは湧いて来なかった。


彼女から突然のLINE『久しぶり元気?』

と明るいスタンプ

ちょっとムッとし『元気なんてねーよ』

『大丈夫?』

『大丈夫なわけないだろが、もういいよ関係ないんだから』

『電話していい?』

それでも嬉しい、俺から電話する

『もしもし』イラついていた気持ちが落ち着く

『なんかあったのか』

『うん、心配だったから。。。』

『なんだよ~関係ねーのに心配してくれてんのか、お前やっぱバカだろ』

『だって。。。私が全部悪いから』

『お前が全部ってわけじゃないって落ち着いたじゃねーか話戻すな』

『言いたい事、言っていいんだよ』

『。。。』

『恨みごとあるでしょ言って』

『そんなんで罪滅ぼしのつもりかよ、じゃ言ってやる。お前は毎日浮ついて仕事ミスりそうなくらいって言ったよな、いいな職場で彼氏みて、帰って電話して幸せに寝て、俺は24時間地獄にいるようだ逆の意味で仕事は手につかないし、家に帰れば女房と毎日話し合いで1日が数週間にかんじる。同じ所へ行こうってなんで俺だけこんな思いしなきゃなんね~んだ』

『うん、そうだよね、ほんとにごめんなさい』

『いいよもう、スッキリしたから。口だけで謝られてもしょうがないし』

『口だけじゃないよ、今度空いてる日ある?私も一日地獄付き合うから口だけじゃないから』

悔しい、なんでこんなにうれしいんだ

『来月は20日しか空いてない、いいのか』

『うんうん、いいよ休み出しとくよ20日ね』

『いつもの所で時間でいいか』

『うん先に入っていて、浮気したらいくら好きでも別れるって言われてるから』

『お前バカじゃね、そんなの俺に言ったらいけないだろばらすかもしれないだろ』

『そだよね。。。なんで言っちゃうんだろ、信じてるのかな。さっき恨みごと言われても、なんでだろう全く嫌な気にもならないんだよね、少しもキライにならないんだ、だから信じちゃうのかな』

俺を惑わすなよ。。。

『お前いつまでたってもバカだな、バカ用の美味いもん買っとくから手ぶらで来いよ、見つからないようにコッソリとな』

『うんわかった、じゃあ来月ね』


二股で捨てられたのは
それはショックだったけど
それよりも人間的に心から信じてた人に裏切られたのがさらにショック大きかった

でも
よく考えてみると

俺はそんな素直で弱いところも好きだった
自分の気持ちにあっさり負け
気持ちを優先にするため
気づくと他人傷つけ
それでも自分の道へ行こうとして

そんな事までしてもまた不器用に失敗したり

そんなすっごく人間らしいところ
すごく好きなんだ
自分に正直なところ大好きだ

近くにいればいるほど
俺だけじゃなく
愛せば愛すほど
きっとみんな傷つけられるんだろうな
そんな気がする

そんなお前の全て俺の好きなところ

もうこれ以上
傷つけられたら
どうなってしまうか。。。。
怖いけど

でも傷つけられるのは近くにいる証拠
お前の近くで生きていければそれでもいいかな

憎しみの言葉はたくさん言うけどね