こんばんは。
yotubaです。
今日は 『グリーフケア』 について お話しようと思います。
大切な方を亡くされて、悲しみや辛さからなかなか抜け出せない方に向けて。
あなたの悲しみが少しでも和らぐための情報です。
グリーフケアとは
「グリーフケア」とは、死別の悲しみや喪失感を抱える遺族に寄り添い、悲嘆から立ち直れるようにするケア(サポート)することです。
死別による悲嘆「グリーフ」は孤独感や絶望感、不安を引き起こします。
大切な人を亡くした悲しみは、心だけでなく、身体、行動、認知に様々な症状・反応をもたらします。
グリーフケアが必要になるグリーフ(悲嘆)の反応や起きる時期は人それぞれです。亡くなってすぐ反応がある人もいれば、数年後に突然症状が現れる人もいるため、注意が必要です。
故人との関係性や亡くなり方、過去の経験などによって、悲嘆の大きさは変わります。
以下のような症状・反応を自覚している場合は、周囲にサポートを求めましょう。
心の症状
罪責感、思慕の情、自責の念、悲しみ、寂しさ、自尊心の欠如、絶望感、非現実感、憂鬱、不安、怒り、敵意、厳格など
身体の症状
睡眠障害、食欲喪失・不振、呼吸障害、疲労感。気力減退、頭痛・嘔吐・消化不良・動機などの身体的愁訴、個人と同じ症状の出現、アルコールや薬物(市販薬含む)への依存など
行動・認知に現れる反応
号泣、注意力低下、行動パターンの喪失、故人の行動の模倣など
悲嘆から立ち直るために大切なグリーフケアは、あなたが必要な時にすぐ始められます。
忘れようとしなくていいんです。
悲しみに蓋をしなくていいんです。
我慢しなくていいんです。
大切な人を亡くしたんだから、当たり前の反応です。あなたが弱いのではありません。
あなたが、それだけ、その方を大切に思っていたということ。それは正常な反応。ただそれだけです。
グリーフケアの目標
グリーフケアの基本的な考え方は、「グリーフ(悲嘆)」の感情や行動を否定せず、受け入れること。
心、身体、行動・認知に現れる不調は、大切な方を亡くした後には正常な反応だと理解して、悲嘆を取り除かないようにします。無理に感情を抑え込んだり自分を奮い立たせたりすると逆効果になりかねないので、注意が必要です。
グリーフケアの目標は、遺族が死別の悲しみから立ち直ること。最終的には、死別の経験を通して人間的に成長したり、生きるエネルギーが沸いてきたりする状態が理想です。
悲嘆のプロセス
大切な人を亡くした悲しみから立ち直るには、悲嘆のプロセス(グリーフワーク)に沿って、自身の気持ちを整理したり、周囲からの継続的なサポートを受けることが大切です。
深い悲しみから回復するまでは、下記の4つのプロセスをたどるとされています。
1.ショック期(ストレス)
衝撃、否定・否認。
2.喪失期(防衛的抵抗)
深い悲しみ、思慕。
3.閉じこもり期(承認)
抑うつ期。孤独感、強い罪悪感。
死を容認する一方で、喪失感から周囲とのかかわりを絶ちたい気持ちが生まれる。
4.再生期(適応と変化)
受け入れる。人生を立て直せる実感が持てる。
生きがいや社会的役割を再発見する。
人によって回復のプロセスや時間の長短はそれぞれです。一度は落ち着いたけど、また突然激しい悲しみの感情に襲われたり、段階が前後したりなど、回復と交代を繰り返します。長い年月をかけて周囲は徐々に元の状態へ戻れるようにサポートします。
グリーフケアの方法
グリーフケアの代表的な方法をお伝えします。
自分の中にある悲しみを認める
グリーフケアで重要なことは、自分の中にある感情を自分で気付き認めることです。認める=肯定すること
「あぁ、私は今、悲しいんだ」「今悲しくて泣いている」など、否定せず、『悲しい』という感情を認めることです。
大切な人を亡くしたのだから、深い悲しみに暮れるのは当然の反応です。
悲しみは、時間とともに薄れます。
薄れていくけど、亡くなった大切な方との思い出は、いつまでもあなたの心にあり続けます。心の中で生き続けるのです。
亡くなった方は、あなたにいつまでも後悔や辛い思いをしてほしくありません。
自分の中にある「悲しい」という感情と向き合い、認めてあげるだけで心がふっと軽くなります。
故人への気持ちを吐き出す
亡くなった方への気持ちを吐き出すのも、悲しみを乗り越える手助けとなります。悲しい気持ちだけでなく、怒りや後悔、罪悪感など、自分の中にある感情すべてを吐き出しましょう。
家族や友人、カウンセラーに聞いてもらうのもよいですが、紙に書きだすこともとても有効です。
私も大切な弟を亡くした時、紙に書いて吐き出していました。
眠れなくなり、何もなくても涙があふれ、悲しい。
「どうしてもっと○○してあげなかったんだろう」「どうしてもっと早く気付けなかったんだろう」「どうして・・・」初めは悲しみや後悔ばかりが紙を埋めました。
徐々に、弟への怒りや否認になり「あんたはずるい」と書いたこともあります。
だけど、そういった負の感情が沸くこと、それも自分の感情と向き合うための大事なセルフケアです。
どうか、そういった負の感情が湧いても、否定せず吐き出してください。徐々に次のグリーフの段階へと進めます。
お別れ会をする
お通夜・葬儀・火葬の一連の流れは、故人が亡くなった現実を受け入れるための大切なプロセスです。参列者と思い出を語ったり、火葬や納骨することがそのままグリーフケアに繋がっています。
実際の葬儀などはバタバタと終わってしまい、ゆっくり感情と向き合う時間はありません。時間に余裕がなくて、故人への思いが整理できないまま終えてしまったら、お別れ会やお別れのセレモニーをするのも一つの方法と言われています。
最近では葬儀屋さんでも、葬儀後に、演出に凝ったり食事や時間・場所も自由にできるお別れの場を設けるサービスをしてくれるところが増えています。近場でお別れ会などができるところがあるかもしれないので、ネットなどで検索してみてください。
故人のお墓や遺品を心の拠り所にする
お墓や遺骨、仏壇などを故人に見立てて、話しかけたり思いを吐き出すことで悲しみを和らげる方法もあります。
お墓や仏壇に手を合わせながら最近のことを報告したり、「いつもありがとう」と感謝をしたり。
『見守ってくれている』と思うだけで、温かい気持ちになりますよね。
グリーフケアの専門家に頼る
グリーフケア外来
グリーフケアは精神科や心療内科でも受けられますが、最近では「グリーフケア外来」や「遺族外来」のある病院が増えています。主な治療はカウンセリングになりますが、症状によっては投薬治療もスムーズに受けられます。うつ病や統合失調症を発症する可能性もあるので、辛いときには専門家を頼りましょう。
グリーフケアアドバイザー
グリーフケアには、日本グリーフケア協会が認定する「グリーフケアアドバイザー」という資格があります。グリーフケアアドバイザーは、遺族の悲しみや喪失感をサポートする専門家です。大切な人の死と向き合い、苦しみから解き放つための手助けをしてくれます。
気になる方は、検索してみてください。
グリーフケアの会合に参加する
グリーフケアの一環として、自助グループや遺族会など、グリーフを抱えた人々の集まる会合が開催されます。自分と同じように、大切な人と死別してグリーフに苦しんでいる人と交流することで、気持ちが軽くなります。
病院で紹介してくれることもありますし、ネットで検索して探すこともできます。お寺さんが主催しているものもあり、全国でたくさんの自助グループや遺族会があります。お近くで開催される場合は、ぜひ参加してみましょう。同じ気持ちを分かち合う仲間がいるのは心強いです。理解してもらえる仲間がいるのも心強いです。あなたは一人じゃない。
グリーフケアの本を読む、動画で知る
グリーフケアを実践したり体験することのほかに、書籍を読むこともおすすめです。youtubeではたくさんの情報がわかりやすく解説されています。
私のお勧め
書籍:『大切な方を亡くしたあなたに知っておいてほしい5つのこと』井出敏郎/自由国民社
youtube:①精神科医Tommyの人生クリニック
②精神科医がこころの病気を開設するCh
バタフライハグ
バタフライハグとは、心の傷・トラウマを癒す効果を持ちます。一人でも簡単にできる、自分で自分を癒すセルフケアです。
やり方はとっても簡単。
①両腕を大きく広げ、クロスさせる。
②交互に左右の肩をたたく。
これを2分間行う。これだけ
トラウマが脳に生じると、ネガティブな感情を生み出す右脳が暴走します。
右脳の暴走を防ぎ、左脳の働き(ポジティブな思考を促す)を改善するために、バタフライハグに効果があるとされています。
ひとりでがんばらないで
自分の感情に蓋をせず、全部吐き出した方が楽になります。そのような方は、前向きな気持ちになれることが比較的早いようです。
私も、ZOOMやLINEでグリーフケアのほかメンタルケア・カウンセリングを行っております。お悩み相談でも雑談でも、お受けしております。気になる方はお気軽にご連絡ください。
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皆様の明日がよい日になりますように。。。