こんにちは花束


もうすぐ春ですねチューリップ


暗いニュースが多いけれど

卒業・入学

めでたいシーズンです卒業証書桜



この時ばかりは、ぜひぜひ、笑顔で祝ってあげましょうねニコニコ飛び出すハート





先日、仕事で思ったこと。




統合失調症で、妊娠妄想がある40代の患者さん。


自分の生まれ育った家庭環境も複雑、嫁ぎ先の家庭環境も複雑で、ご本人もちょっと変わった方。

離婚はしてないけど、発症してからは子供とは離されて本人は実家で暮らしてた。


母親との関係は良くなくて、キーパーソンは叔母さん。


なんだか寂しいね悲しい



普段は目立たない患者さん。

時々おかしな時間におかしな訴え(夜中に傷の処置要求とか…)あったけど、妄想は表に出てなくて振り回された生活はしてなさそうだった。



2か月くらい前、臨月の患者さん(元々の精神疾患悪化のため)がその患者さんの隣室に入院してきた。


そのあたりから、妊娠妄想が悪化。


「(おなかを指差し)ここにいるんです」

現在進行形で生理中なのに…⁈びっくり


妊娠中(妄想)なのに「追加眠剤ください」とか胎児の心配はないの⁇


つわり(妄想)で食事量減って痩せたのに、病衣のサイズアップ希望。


などなど


それぞれ患者さんに合わせて対応してきたけど、最近じゃ更にツッコミどころ満載な言動が目立ち、

コロナの感染対策に追われて私たちも優しい白衣の天使の対応が出来ないこともあった。


※精神科患者のコロナ対応は特殊です。認知症、不穏、ストレスからすぐ精神症状悪化、喧嘩、暴力などなど…設備も整ってないし一般病院に比べて感染予防が難しく、他院で受け入れてもらえないし対応も難しいです。本当にピリピリイライラしちゃう時ある。



そしたらある時、忙しくピリついていたところにバリバリの妄想で困らせたのか、誰かが矛盾点を指摘しちゃったみたい。(ダメなことは重々承知。だけど我々も精神的に余裕ない悲しい

「でも、本当に居るんです」「どうして看護師さんたちわかってくれないの」

って泣いて訴えてきた…。



我々もヘトヘトだったので、ただただお話傾聴して落ち着くの待つしかなかったけど。




帰宅して、ぐっすり寝て、翌日、思った。

(多分よく寝たから心に余裕ができた。笑)




妄想に左右されて生活するって辛いんだな。


周囲にも理解されず、意地悪な患者からは馬鹿にされる。

生理が来ても認めず、いい年して服やシーツ血まみれで汚す。

いつまでも産まれることのない赤ちゃんのためずっと妊婦として妊婦みたいな生活をしなきゃない。



おなか大きくなったら歩くのも辛いよな。

大きいおなかのせいでご飯も食べられないよね。

そーいやわたしも妊婦の時は毎日眠かった。




患者さんは何を求めて、妄想世界に入ってしまったんだろう、

何を理解してほしいんだろう。



わたしは、否定も肯定もしないけど

ある程度は患者さんの妄想を理解してあげたい派。


だけど、その加減が難しい。



ヘトヘトのボロボロで

辛い気持ちを訴えられた日は

気の利いた言葉も満足な傾聴もできなかったけど、


次からはよく観察してみよう。

寄り添ってみよう。

少しでも辛い気持ちが楽になるように、ちゃんと看護しよう。

私たちは精神看護しているんだから。



そう思った日がありました。





コロナ早く落ち着いてくれないかな〜



我々看護師に心の余裕を〜えーん