あなたがスーパーやコンビニで会計を済ませると、レジからレシートが出てきます。
どこもかしこも「セルフレジ」が広まり、担当の方と話をする機会も減ってきました。
たまにコンビニで「お客さん、クーポンが出ています!」と呼び止められたり、スーパーのレシートの下の方に『次回のお買い上げで10円引き』、飲食店なら『一杯ドリンクサービス』などと書いてあるレシートを見ることもあります。
これは業界では「レシートクーポン」とか「レジクーポン」と呼ばれるプロモーションで、『次も来てね〜!』という販促テクニック。何にもないより何かあった方が、その店に行く“動機づけ″になることは確かです。
☝️この販促の起源は、おそらく“クーポン大好き″アメリカのスーパーマーケットです。レシート印刷の技術が進化した1980年代から、購買履歴と連動した「ターゲット型クーポン」が流行りました。
日本に入ってきたのは90年代後半、「ピッ、ピッ」のPOSレジが普及してからです。
気づけばコンビニやファミレスでも、「また来てね!」とばかりにレシートでお客さんにアピールしています。
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ひと昔前はスーパーなど独自のポイントカードがあり、「どのお客さんが何を買っているか?」のデータを蓄積していました。そしてそのデータをメーカーに“売る“こともありました。
その代わりに、(現金はヤバいので)商品現物 を提供してもらったり、「値引き処理」をして、店には費用が発生しないようにします。このように店側に自社の商品を売ってもらうために“持ちつ持たれつ″の関係が続いていました。
しかし今は「店独自のアプリ」や「キャッシュレス決裁アプリ」の進化によって、顧客の細かい購買データまでは管理しきれなくなりました。
そのため現在では、
・ビールを買ってくれた人にはビールの割引を
・タバコを買った人に新発売のタバコのサンプルを
・お弁当を買ってくれた人に、ドリンクの割引クーポン
このように分かりやすい「レシートクーポン」になっています。
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私は個人的に「レシートクーポン」があるからまた買いに行くことはありませんが、(データによると)リピート率が15~20%アップして、客単価も微増する「Win-Win」の結果が出ているそうです。
あの手この手の『誘客作戦』
今日もまんまと“罠“かかりますか(笑)
#購買データの売買は業界の闇
#なぜ私にこんなクーポンが
#お店はお見通し笑
【小林久ホームページ】