【また買っちゃう!? レシートに潜む“あの罠“】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト



あなたがスーパーやコンビニで会計を済ませると、レジからレシートが出てきます。

どこもかしこも「セルフレジ」が広まり、担当の方と話をする機会も減ってきました。

たまにコンビニで「お客さん、クーポンが出ています!」と呼び止められたり、スーパーのレシートの下の方に『次回のお買い上げで10円引き』、飲食店なら『一杯ドリンクサービス』などと書いてあるレシートを見ることもあります。

これは業界では「レシートクーポン」とか「レジクーポン」と呼ばれるプロモーションで、『次も来てね〜!』という販促テクニック。何にもないより何かあった方が、その店に行く“動機づけ″になることは確かです。

☝️この販促の起源は、おそらく“クーポン大好き″アメリカのスーパーマーケットです。レシート印刷の技術が進化した1980年代から、購買履歴と連動した「ターゲット型クーポン」が流行りました。

日本に入ってきたのは90年代後半、「ピッ、ピッ」のPOSレジが普及してからです。

気づけばコンビニやファミレスでも、「また来てね!」とばかりにレシートでお客さんにアピールしています。

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ひと昔前はスーパーなど独自のポイントカードがあり、「どのお客さんが何を買っているか?」のデータを蓄積していました。そしてそのデータをメーカーに“売る“こともありました。

その代わりに、(現金はヤバいので)商品現物 を提供してもらったり、「値引き処理」をして、店には費用が発生しないようにします。このように店側に自社の商品を売ってもらうために“持ちつ持たれつ″の関係が続いていました。

しかし今は「店独自のアプリ」や「キャッシュレス決裁アプリ」の進化によって、顧客の細かい購買データまでは管理しきれなくなりました。

そのため現在では、
・ビールを買ってくれた人にはビールの割引を

・タバコを買った人に新発売のタバコのサンプルを

・お弁当を買ってくれた人に、ドリンクの割引クーポン


このように分かりやすい「レシートクーポン」になっています。

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私は個人的に「レシートクーポン」があるからまた買いに行くことはありませんが、(データによると)リピート率が15~20%アップして、客単価も微増する「Win-Win」の結果が出ているそうです。

あの手この手の『誘客作戦』
今日もまんまと“罠“かかりますか(笑)

#購買データの売買は業界の闇
#なぜ私にこんなクーポンが
#お店はお見通し笑

 

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