現在、全国に出店を加速している人気のディスカウントスーパー『ロピア』
このロピアが新規開店の店舗応援や、商品の陳列作業などを無償で取引先に強制していた疑いで“公正取引委員会″の立ち入り調査が入ったとのニュース。
☝️事前の協議もなく、半強制的に社員の派遣を要請し、取引会社以外の商品の陳列もやらせていたということだ。
これは『優位的地位の濫用』に当たり、「仕入れてるんだから手伝うのが当たり前だろ!(他のメーカーもやってるよ?)」という、“よくある″業界の古くからの習慣であった。
しかし以前、家電業界から「これはおかしい!」「人手不足を取引先にカバーさせるのは理不尽」などの声が上がり、小売業界では“一斉に″取引業者への手伝いは止めろ、さもないと「公取」が来るぞ!とみんなでやめた歴史がある。
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👤ん〜、ロピアさん、まだそんなことやってたのか?
「急成長の陰で取引先に負担をかけ、低価格の理由はこれか?」など、がっかりしたファンのコメントも多い。
昭和から平成の終わり頃まで、このような取引先が陳列作業や販売の手伝いをすることは、当たり前のように存在していた。
逆に取引先の方から「開店特売で忙しいでしょうから、ウチの若い社員を使ってください!」などと申し出があり、「タダ働き」も申し訳ないから『大入り袋』などに五千円くらいのお礼を入れて渡すようなやり取りもあった。
そんな時は「優位的地位の濫用」とか「タダで人を使える」「店から強制された!」などの“負の感情″は全くなく、皆が“チーム“としてその店の誕生に立ち会った記憶がある。
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☝️しかし今はこれも御法度(違法)となる。
もちろん今でも同様の「手伝いに来てね!来てくれるよね?」のやり取りはある。しかし「公取」が調査に来ることはまずない。
おそらく今回の立ち入り調査の発端は、陳列作業や開店の無償奉仕を強要された側のメーカーor 問屋、またはロピアのことをよく思わない?ライバル会社からの「内部告発(チクリ)」と推察する。
しかしどうあれ、「公取」が動くからには確固たる“証拠″や“裏付け″があるということだ。公取はそんなに簡単には動いてはくれない(経験上w)
そして相手がそれだけ理不尽さ(圧)を感じた証であり、「取引停止」などのリスクを差し引いても世に出したかった背景を感じる。
☝️あまりに急激な企業の成長には、このような出来事がつきまとう。ロピアがヨーカドーや西友に代わり持続的に成長するためには、まず「内部統制と取引先との健全な関係の再構築」が急務だと考える。(偉そうにすいませんm(_ _)m)
【小林久ホームページ】
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