【イオン100品目を「実質値下げ」】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト


 

 

 


皆さん、スーパーやドラッグストアのPB(プライベートプランド)商品を購入していますか?私は安いカップ麺とトイレットペーパーくらいです。

このたびイオンが、「トップバリュ」などのPB商品の中身を増量して『実質値下げ』に踏み切る!とのニュース。どうあれ消費者にとってはありがたいことである。

👤私は(吹けば飛ぶようなスーパーだったけど)「中の人」だったので、どうしてもこんな時、穿(うが)った見方をしてしまう

・中身を増量するより、「値下げ」すればいいのに。やはり一度値上げしたものは下げたくないのかね?消費税と一緒か…。

・増量するってことは「円安」の影響が徐々に収まってきて、その分中身を増やしても利益は確保できるということだろうな…。

・いや、ちょっと待てよ。
馴染みのあるメーカーの商品ならこんな「実質値下げ」は嬉しいけど、「PBの増量」ってそんなに嬉しいか?まさか売り上げが減って来て、このままだと外注メーカー(OEM先)に悪い影響が出るのを防ぎたいのか?


まさか天下のイオングループのやること、おそらくご贔屓のお客様に中身を増やして「利益還元」していることには疑いはないだろう。

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☝️イオンは今年3月から8月までの純利益が76.5%も減って、その巻き返しの一手としてこのプライベートブランドの「実質値下げ」に打って出たという。

低価格を実現するために、「包装資材の見直し」や「輸送距離を最短」にするため、製造拠点を全国各地に設置して物流の最適化でコストを削減するという。まさに総合力で勝負といったところ。

『乾いた雑巾を限界まで絞ってコストダウンする』

とかく賛否が飛び交うイオンのPB「トップバリュ」、お客さんがPBの「実質値下げ」に飛びついて、落ち込んだ営業成績が回復するかどうか…。

 

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