【3年で4回も値上げしたCoCo壱の売上が落ちない理由】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト


 

 

 


みんな大好き「ココイチのカレー」。物価や人件費の高騰で、他の外食チェーンと同様値上げもやむなし、ここ3年で4回の値上げを繰り返してきた。

しかしそこは根強いファンを多く持つココイチのこと、この急ピッチな値上げにも関わらず、売上げを順調に伸ばしているというこのニュース。

値上げしたらお客さんが他のライバル店に流れてしまう…と、二の足を踏んでいる企業にしてみれば羨ましい限りだろう。事実、値上げをすれば客足は当然遠のく(または回数が減る)ものだ。

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☝️ではなぜココイチは値上げしても売上げを伸ばしているのか?(2024年2月期は過去最高売上げ)

過去500円未満(ワンコイン)で食べられたメインのポークカレーは、現在591円(税込)である。しかしみなさんご存知の通り、ココイチの魅力はその「トッピング」の豊富さにある。好きなものを乗せた「オリジナルカレー」の単価は1,000円を超えている。(トッピング2品で1,000円超になる価格設定→絶妙)

顧客の満足感を上げつつ、学食や食堂で安く食べるイメージがあるカレーの価格をここまで上げたココイチの功績は大きい。

👤顧客は自分の好みのカレーに「カスタマイズ」するために、より多くの料金を払うことは納得するものだ。隣の人のカレーより「俺のカレー」は特別なのだから (笑)

加えてココイチの客は、何度も習慣的に通ういわゆる「太客」が多いという。そして(大きな声では言えないが)ココイチは元々安くなかった(^^; そのため抵価格を売りにしていた企業と比べても「客質」が良かったのかもしれない。

だから客数が減った時期も、常連客の客単価を上げることで、売上げを順調に伸ばすことができた訳だ。すごいファンマーケティングと言えよう。

現在はハウス食品が過半数の株式を持ち、アジア諸国への出店を加速中である。最近取り上げた(課題が多い)国民食「寿司・ラーメン」と並んで、『日本のカレー』がどこまで世界に広がっていくか?インド人もビックリだろう(^_−)−☆

#トッピングの組合せは12億通り 
#さあみんなでカレーを食べよう 

 

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