(正)【テレビに紹介させました!】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→最年少山梨県教育委員長→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は全国の経営者に寄り添う日々



(誤)【テレビで紹介されました!】
(正)【テレビに紹介させました!】


スーパーに行ったら、惣菜売り場で『テレビで紹介されました!』と書かれたキャッチコピーのPOPを見つけた。

👤そうか、テレビで紹介されるほど評判になっているのか!

売り切れる前に買って食べてみよう。

こうなるかどうかは別にして、最近では特にこんな宣伝文句が多いと感じるのは私だけだろうか?

全部当てるまで帰れまテン、芸人さんが「コンビニスイーツ」の売れ筋や「外食チェーン」の人気メニューベスト10を当てる。はたまたその道のプロに開発したメニューをケチョンケチョンにディスられるシーン…。

その店舗には番組終了と同時に、『テレビで紹介されました!』の、「手作り」ではなく本部から提供済みのPOPと共に大量陳列され、すぐに売り切れることとなる。タイミングが良すぎる(^^;

その他、店の売り場や現地を練り歩きながら商品を紹介する番組も花盛りである。コストコ・ワークマン・ニトリ・大型家電量販店・遊園地…、旅行番組も最後にはJALの飛行機が青空の中飛ぶシーンが映る。

「カンブリアなんとか」や「ガイヤのなんとか」で取り上げられるにも、待ってるばかりではダメみたいである。まあ全部がそうだとは言わないが。

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よほどの「情弱」の方でなければ、これがテレビ局が仕組んだ「販促(PR)番組」ということを知っている。広告代理店に高額なCM制作費を払って、不確定な広告効果に賭けるより、結果がすぐに見える「番組タイアップ」の方が費用対効果が高いのである。

同じことは「新聞で紹介されました」や「雑誌に取り上げられました」がある。なんにもない時は「SNSで評判の!」とか「口コミで広がった」など、苦しい宣伝文句のモノもあるw

☝️専門的な広告業界のトレンドや購買心理は詳しくないが、消費者がモノを購入するキッカケとして、
・流行っている商品(話題に乗り遅れたくない)。

・売り切れそうな商品(疎外感や敗北感を感じたくない)。

・テレビや新聞などメディアで紹介した商品(無意識に権威を感じている)


こんな感じで選ぶことも多くないだろうか?

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金を払えばメディアも新聞も取り上げてくれる。それはCMでも番組内や紙面の特集コーナーでも同じこと。「ちょうちん記事」という言葉もある。民放テレビ局の「お客様」は視聴者ではなくスポンサーであり、メディア各社が低迷を続ける昨今、スポンサーは「神様」ともいえる。

👥「最近この会社よくテレビで見るよね…?」
そう思ったら疑ってみるといい。テレビではYouTubeのように「プロモーションを含みます」と表示する義務はない。

☝️(私も含めて) 「自分は人とは違う!」といくら思っていても、知らないうちに「大衆の構成員」としてまんまとこの単純な罠にハマってしまうものである。「情報強者」の集まるSNSのインフルエンサーマーケティングだって然り。

ああ、我々は何を信じればいいのだろう_| ̄|○ w

【バンドワゴン効果】
→他の人が消費するものを自分も欲しいと思う心理

 

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