【山梨発の世界企業『シャトレーゼ』】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→最年少山梨県教育委員長→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は全国の経営者に寄り添う日々

 

 

山梨が世界に誇る洋菓子(主に生ケーキ)企業『シャトレーゼ』 私のイメージは、「昔は安いアイスクリーム屋だったのに、立派な会社になったもんだな(@_@)」こんな感じだ。

街のスーパーに飛び込み、入口などの目立った場所に、自社のアイスクリームやかき氷を専門に販売する「冷凍ケース」を自腹で設置し、ルート販売のトラックが売れた分だけ補充して巡回する。

価格は「1袋・6個入り298円」だったと記憶する。要は一個50円のアイスである。他社のアイスが100円なので飛ぶように売れた。飛ぶように売れるから、ケースはいつも空っぽだったw

それからシャトレーゼはケーキを売り出すようになる。不二家のケーキほど見栄えは派手ではないが、同じ種類のケーキなら必ず価格は安かった。山梨県民に対する「スイーツ」の普及において、シャトレーゼの貢献度はあまりにも大きい。和菓子の「信玄餅」と双璧だろう。(次点→よっちゃんいか)

👤私も少し前までは田舎の経済人の端くれだったので、創業者とお会いしたこともあるし、歴代の経営陣のお顔も忘れていない。

生ケーキの販売をアジアにも拡大するのと並行して、日本全国のゴルフ場やホテルの買収も積極的に行なっていった。そのゴルフ場やホテルのレストランでは、必ず「アイス食べ放題」のサービスがつくw。

カリスマ創業者だけに、成功と共に「裏話」も耳に入ってくる。書くに耐えないものもあるのでここでは控えるが、とにかく「火の用心」である。

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☝️このシャトレーゼの店舗、直近3年間で200店舗も増えているという(合計1,000店舗超)。そしてその9割がフランチャイズ契約、条件は本部へのロイヤリティ(看板料)を一切取らずに、販売するケーキの卸値での利益だけである。

ロイヤリティの高いコンビニやラーメンチェーン店のフランチャイジー(加盟店)に比べたら、羨ましい限りだろう。これだけの規模なのに株式上場しないのも、この辺りに理由があるのかも知れない。

👥それだけにオーナー達は、発注数やロス(廃棄)管理に必死になる訳だ。大家も店子(たなこ)も運命共同体、単純にして高効率モデル。他のケーキチェーンの苦境を横目に、シャトレーゼの独走はまだ続きそうな予感がする。

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☝️片や「街のケーキ屋さん」は減る一方である_| ̄|○

コストコの商品を個人スーパーが「客寄せ」に使う「コストコフェア」が人気である。コストコは「卸売業」なのでこれが出来る。コストコの店舗が無いエリアのお客さんも喜び「三方よし」だ。

シャトレーゼさん、街のケーキ屋出身なら、シャトレーゼの無いエリアの個人店に、その自慢のケーキを卸してあげてはどうですか?

週に一度の「シャトレーゼフェア」‼️

えっ?そんなのケーキ店主のプライドが許さない?
コストコの商品を売る個人スーパーだってプライドはありますよ!まあケーキの「ついで買い」は無いから、現実には難しいとは思うが。

👤私は山梨の宝「シャトレーゼ」のことを、家族経営のケーキ店が憎しみの目で見ることを望みません。それじゃどこかのでっかいスーパーと一緒だからm(_ _)m

 

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