【大雪による飲食店へのキャンセル…】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト


 

 

 


先の関東地方での大雪、飲食店に届いた予約キャンセルの嵐。直前キャンセルの被害額は年間1兆6000億円にも上るという由々しき問題である(@_@)

雪が降るのは誰のせいでもない。交通手段が乱れるから(参加者の安全を考えて)、予約をキャンセルするのも幹事の務めである。常連さんに対して「それではキャンセル料を頂きます。食材の仕入れ分の半額で◯万円お願いします🙏🏻」と胸を張って言える店があるだろうか?そんなことをしたらもう二度と来てはもらえまい(泣)

予約を受けているためにアルバイトに雪の中出勤してもらった飲食店も多いだろう。

大雪は2/5(月)からだったので、店は先週末の在庫を売り切って、新たな商品を仕入れ先に「大量に」発注済みだったはず。月曜日とはそんな日である。ゆえに月曜日に仕入れを止めたり減らしたりすることは難しいし、なにより双方の信頼関係を損ねてしまう。

片や予約を入れたお客さんは「来週月曜日は雪が降りそうだから、今日(金曜日)の内にキャンセル入れとこう!」とはならず、直前まで待って開催の可否を決めて店に連絡することになる。(だってせっかくの飲み会じゃん!)→これも理解できる。

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私もスーパーを経営していたので、同様の問題はいつも悩みのタネであった。「仕出し」と呼ばれる催し物(イベント)向けの弁当やオードブルのキャンセルはとても痛い(><)。

まずは予約の時に「雨が降ったら商品はキャンセルになりますか?」と聞く。キャンセル代は取らない旨を伝えた上で「当日キャンセルはご遠慮ください!作ってしまいますので🙏🏻」とお断りを入れる。それで催し物が中止になっても商品を納品し、主催者は参加者に配って終わりにする。(こちらに損害は無し)

困るのはわがままなPTAからの注文で、「明日のマラソン大会の後でPTAが生徒に豚汁を振る舞います。材料は全部刻んで、鍋カマ・コンロも貸してください。雨が降ったら全部キャンセルでお願いします!」こんな時はまさに天気予報と睨めっこである。娘の通う学校なので断れない_| ̄|○

キャンセルされた商品がそのままスーパーや飲食店で再利用・再商品化できれば実質被害は少ないが、ナマモノや仕込んでしまった食材は行き場を失くしてしまう。困ったものである…。これからも雪は降る、ここ一番でドカっと降るのが「雪」である。

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☝️(不勉強で申し訳ないが)飲食店向けの「店舗保険」はないものだろうか?

・食中毒などや店内トラブルでの、被害者対応や弁護士費用のための保険(PL保険?)

・今回のようなキャンセル代を補填する「逸失利益」保険。(ゴルフ場は雪でクローズすると保険が下りる)

知恵を絞って「オプション」で追加すれば、飲食店向けの保険商品として成り立つかも知れませんよ!

 

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