【災害支援型自販機だから壊してもいい?】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→最年少山梨県教育委員長→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は全国の経営者に寄り添う日々

 

 

 

✅「災害時は自販機のドリンクを無償で提供します!」

 

このような但し書きのある「災害支援型の自販機」。非常事態には企業も地域に協力や支援は惜しまない。日頃の感謝の意味もあり企業の姿勢を示すことができる。今では相当増えてきた。

 

今回の震災で、この自販機を自己判断で壊し、中の商品を持ち出すという「事件」が起こった。場所は県立高校の中、管理者や学校の許可を得ず4、5人の男女が自販機を壊し、取り出した飲料を周りに配ったという。

 

機械を壊されてしまった3社は警察に被害届を出した。

 

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①自販機設置者の立場

 

👤非常時には飲み物も不足する場合がある。むやみに無料配布することは出来ないまでも、きちんと連絡や依頼をしてくれたら直ぐにでも機械を開ける用意がある(遠隔でも可能)。当座のしのぎになれば、企業としても地域貢献できる。

 

☝️素晴らしい!企業側にビジネス的な邪心や打算は感じられない。敬意を表したい。

 

②利用者側の立場

 

👥まさか本当に災害が起きるなんて思っても見なかったけど、この自販機は「災害支援型」って書いてある!今まさにその災害の最中だ、ありがたく利用させて貰おう。地域の人にも配れるぞ。おい手を貸してくれ!

 

おっと鍵が掛かって扉も開かない…。仕方ない、悪いこととは思うが壊してでも中身を取り出そう。「非常事態」なんだから許されるはずだよな?〜ウンウン!

 

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私は以前スーパーを経営していて、店頭の自販機も50台以上設置していた。中には「乳がん撲滅」支援の「ピンクリボン自販機」や、Jリーグチーム支援の自販機もあった(売り上げの一部を寄付等)。

 

と、同時に自販機ドロボーも数え切れないほど発生した(^^; その都度警察に届を出して、高い修理費を賄ったものだ。メーカー側が設置する場合にも処理は同じ。売り上げ金の貯まるBOXは自販機の奥にあるから、前面パネルは間違いなくバールで捲(めく)られてしまう(><)

 

今回のこのケース、いわゆる災害時の「略奪」や「窃盗」とは意味は異なる(と思う)。なぜなら悪意が感じられないからだ。慌てている時に設置者の許可やメーカーの承諾を取る余裕は無いとも思うし、誰かが「GO!」を掛ければ、結果は明白である。

 

メーカーにしても一番痛いのは商品をではなく「自販機」そのものの損害である。今の自販機は消費者が驚くほど「高価」なものである。

 

☝️私個人は「修理代を請求するためには、被害届を出さなきゃ保険が下りないんだな。仕方なく届けを出したのかも?」とも思いたい。

 

これを教訓に、また災害時対応が進んでいくことを望んでいます🙏🏻

 

#困った時はお互いさま

 

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