【「ゾンビ企業」25万1000社に急増】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト

 


☝そもそもどんな理由があれ、企業存続のために努力している会社を「ゾンビ」などと呼ぶことは「元ゾンビ」の私は好まない。

ゾンビ企業とは「普通なら融資されない、実質破綻状態だったのに、お金を借りて事業を続けている企業」と定義された経営が厳しい会社のことだ。

コ◯ナにより「実質無利子・無担保のゼロゼロ融資でどんどんお金を貸した結果、回収困難となっている会社が実に25万社超。2011年に次いで過去2番目の多さ、というニュースである。

👤以前「他人事だと思って簡単に潰せ!とか言うなよ」とか「ゾンビって呼ばれる身にもなってよ!」と投稿すると、必ず『自業自得だ、税金の無駄遣いだ!経済発展のためには潰れた方が良い』などとご指摘を頂いた。(即ブロックw)

会社を潰したくてやっている人なんかいない。なぜなら会社が無くなるのは人間が亡くなるのと同じで、想像以上の痛みが関係者に伴う。ビジネスだから上手くいかないこともあるが、経営者はそれを「自分ごと」として捉えてこなかった。だから藁にもすがる思いで(国が使ってください・生き延びてください!という趣旨の)お金を借りて当座をしのいだ訳だ。罪ではない。

ゆえにこの間は景気が回復しないまでも、倒産件数が異例の少なさで推移したことも事実である。非常事態の「緊急手段」は功を奏したのだ。

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☝しかし私だっていつまでもこの状況を放置しておくことが良いとも思わない。そろそろ「後始末(着地点)」を考える時期に入って来た。その方法は会社ごとに異なるし、経営者に決断を迫るケースもあるだろう。

私にはよくこのような「袋小路」に入り込んだ経営者からの相談がある。放漫経営で始めから返す当てもないのにお金を借りて踏み倒そうとする本当の「ゾンビ」は少ない印象である。(このような記事を見るたび、「ゾンビ企業」と書かれる方の気持ちを察してしまう)

✅記事によると「東北地方の小売業」がゾンビ率ナンバーワンだそうだ。言われる方は堪ったもんじゃない(^^;

👥それぞれの会社は、地域貢献も忘れてはいない。今回の震災でもいろんな活動で地域に貢献している会社も多いはず。(存在価値の無い・社会に迷惑を掛けている・もう終わっている)ゾンビ企業と呼ばれる会社の中にも、被災地で頑張る会社もあるだろうに…。

#ゾンビにもいろいろあるからさ

 

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