つい先日、地方新聞(紙もネット版も)を解約してしまったが、特段不便なことはなかった。アプリで地元のおもなニュースは見られるし、そもそも地方局のスポンサーの｢ちょうちん記事」などに興味はない。
☝️ひとつ困るのは地方新聞の唯一の存在価値｢お悔やみ欄」と｢死亡広告」である。
個人情報の最たる｢個人の生き死に｣に関わるこのイベントに、市役所で死亡届を見た地方紙の担当者は連絡をしてくる。「生前お付き合いのあった皆様へのお知らせと葬儀の告知のため、掲載は無料ですので！」、断る遺族もそれほどは居ない。
👤◯◯◯◯(70才)、11月◯日死去、通夜・葬儀は▲▲セレモニーホール、喪主は◯◯会社勤務長男◯◯◯◯氏
こりゃ結構な個人情報である(^^;
以前は｢病気」とか｢事故」など死因まで書かれていた。
地方紙の担当者から連絡を受けたグループの広告代理店は、別途新聞の下に黒枠で『故人はこんなに立派だったんだぞ〜』とアピールする有料の｢死亡広告」の営業をする。これが驚くほど高い(@_@)。2、3行の枠でも10万円から…。
｢立派な人」は様々な団体に所属しているため、それぞれから｢死亡広告」が出る。新聞一面の最下段が真っ黒になる程である。
葬儀委員長、友人代表は政治家が勢揃い。親族の勤務先も有名所ばかり。この期に及んでどうしたいのか？貧乏性の私には理解できない。何の肩書きもない他の故人より若いのにw。
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都会で生まれてそのまま都会で育つ人、片や田舎で生まれてそのまま田舎で一生を終える人。もちろん学校は都会に行っても、やはり故郷に帰って生活する人とは違った人生になる。
・田舎で生まれたその子は、幼稚園ではなく、みんなと一緒に｢保育園」に行く。そして小学校に入ると、幼稚園から来た子たちと壁ができるw。
・小中学校はみんな揃って同じ学校に進級していく。たまにお金持ちの子は、電車に乗って｢そういう学校」に通う。クラス替えもしないので、この頃の友達が一生の友達となる。
・高校に入る時に初めて｢勉強」などを意識する。｢落ちたらヤベー」とビビってみる。田舎の公立高校の倍率はほぼ｢1.0倍」、もしも不合格ならとても『みっともない！」と親に詰められる。
・多少の友達とのお別れもあったが、みんなで地元の高校に行く。先生も地元の人が多い。少し不良ぶってみるものの、田舎の子なので全然怖くない。男女もみんな呼び捨てで声を掛ける。なぜなら保育園の頃からそうだから。
・最近はみんな大学へ進学する。頭の悪いアイツも、名前も聞いたこともないような大学へ行く。地元の国立大学や公立大学へ行くことが｢最高の親孝行」である。現役で入ればご褒美に車を買ってもらっても安くつく。
・どこの大学を出ても、その多くが地元で働く様になる。親も喜ぶ理想は｢地銀・メディア・公務員」くらいなものか、実態は知らないが…。親の仕事の跡を取るヤツも多い。
・田舎の子は若くして結婚する。言ってることは大きい割に、結婚相手は同級生同士だったりしてウケる。そして親と同居し、家の敷地に若夫婦の住まいを建ててローンを抱える。子供は幼稚園ではなく保育園、なぜなら幼稚園が近くにないから(^^; そしてPTAの集まりでまた同級生と会う。
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・がむしゃらに働いたおかげで、会社でも上に行けたし貯えもできた。田舎者にしてはよくやった方だ。あぶないときも多かったけど、家族の支えで乗り越えてきた。半径の狭い人生だけど、とても幸せだった。
・時間が経ち、それぞれの親を送る🙏🏻その頃には自分もそろそろ第一線を退くことになる。子供も東京の大学にやることが出来た。良く頑張った！地元の青年団や消防団、ボランティアだって先輩たちに言われるまま精一杯やった。
・友達も多い方だから、引退してもヒマを持て余すことはない。好きな釣りも旅行にもいける。だんだんメンバーが減っていくのが少し寂しいが。
・今日も友人の葬儀に参列した。たくさんの弔問客に生前の人付き合いの良さが分かる。最近は訃報が多い。アイツも小中学校の同級生だから早過ぎる。｢同級生一同」で花を贈っておいた🙏🏻
👤◯◯◯◯(70才)、11月◯日死去、通夜・葬儀は▲▲セレモニーホール、喪主は◯◯会社勤務、長男◯◯◯◯氏。
自分が死んでもこうして、たった2、3行でお知らせされるんだな(^^; そんなことを考えた｢田舎生まれ｣のある日…🙏🏻
田舎暮らしも中々いいものですよ