【オーケーだけは信じてたのに…(>_<)】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト

 

 

 
スーパーの「オーケー」と言えば、イオンやヨーカドーほど大きくはないものの、人気メーカーではなく、2番手以下の商品をメインで販売する低価格戦略(Everyday Low Price) や、「今はまだ甘くないから買うなら来週に!」とか「もうすぐ時期で安くなります、どうしても欲しいお客様だけに!」などと、お客様にとって有利(店には不利かも?)な情報を『オネストカード』というPOPを表示する企業姿勢から、絶大なるファンを持つ優良企業である(であった?)。
 
消費税が導入されたときも、一円単位ではなく、端数を小数点以下まで表示したプライスカードも驚いたものだ。田舎でスーパーを経営していた私も「規模は大きくなくてもこんなスーパーになりたいな…」と目標にしていた。
 
一昨年にはあの「関西スーパー」を買収しようと、イズミヤなどの「H2Oリテイリング」と壮絶な争奪戦を繰りひろげ敗れたことで話題を提供した。
 
国の様々な規制にも食って掛かり「武闘派」の印象もある社長は、あのSECOM社長の兄弟でもある。

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とかくスーパーは「売ってやってる」という勘違いな思いがあり、メーカーや問屋に対して「お客様のために!」という枕詞をつけては様々なリベートを要求してきた。

それは今回の様に公正取引委員会が摘発するような分かりやすいものばかりでなく、一担当者が「お客様のために?」商品や値引きや条件を「タカる」悪しき商習慣も残っている。
 
私はもう店を失ってしまったが、こんな事例は今日も当たり前の様に行われている。「違うぞテメェ!」と言うならいくらでも話を聞こうじゃないか(笑)
 
【オーケーお前もか?】
 
オーケーだけはそんなことして欲しくなかった(泣)。期限切れ間近の商品や訳あり商品を安く売る「激安スーパー」や、そこら辺の口だけ「地域密着スーパー」とは格が違うんだから!
 
安く売るのは企業努力のたまものかも知れないが、儲けが無いからその分をメーカーに補填させるなんて、まさに「優位的地位の濫用」ってやつだ。

☝️パチンコや競馬でスッたから友達に穴埋めさせるのと同じ。ケンカするにもパンチが弱いから「お前の拳を貸せ!」ってなもん。それも長年に渡って「値下げ補填」を全社的に要求していたとは残念…。

👤「こんなことどこでもやってらぁ」「バレないようにしなきゃな!」そんな声が業界から聞こえてくる。
 
人の財布に手を突っ込んで「こんなに金があるなら少しはこっちに回せよ!」みたいなことをするようじゃ、どこかの中古車販売店となにも変わらない。だからスーパー経営者の評判は悪く、働く人たちもナメられる現実。
 
今ころ日本中のスーパーから問屋やメーカーにこれまでの「言い訳文書」が送られていることでしょう。お盆商戦の手伝いで問屋やメーカーの人にタダ働きさせる「慣例」も急遽取りやめかもね。
 
中の人の意見でしたm(__)m