【レジで小銭を出して、お釣りをキリよくする流儀】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→最年少山梨県教育委員長→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は全国の経営者に寄り添う日々



今は「キャッシュレス決済」の普及でそんな光景を見ることは無くなったが、少し前まで(そうつい最近まで)、スーパーのレジではお客さんとレジの担当者の『密かな』駆け引きが繰り広げられていた。

店員「お会計は1,050円になります」

お客👤「ハイ1万円(札)と50円(玉)で!」

店員「それでは9,000円のお返しになります🙇🏻♂️」
これならアリだ、お釣りのコインは相当減る。

店員「お会計は1,650円です」

お客👤「じゃ、2千円と150円ね!おつりはちょうど500円!」(勝ち誇った表情w)

店員「(心の声)別にお釣りがいくらでも負担は変わらないから、早く払って🙏🏻」

これは分かりやすい計算なので、可愛いものだが、一円単位まで逆算して、レジの担当者に挑戦してくる猛者もいる。そして担当者が戸惑っている様を見てほくそ笑む嫌なヤツ。中年男性が多かった。(そんな計算もできんのか!笑、と)

キャッシュレス時代の到来は、そんな輩の存在を抹消し、解決時に使える小銭の枚数制限(20枚?)を導入することにより、その息の根を止めた。めでたしめでたし。

✅しかし昔は「半端な小銭を出すことで、レジの人の負担も減るし、小銭で財布がいっぱいになることも防げるのよ!」と教わったものだ。そしてこちらが客であっても「ありがとう」と言って頭を下げる。古き良き時代。

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☝️さてこのサムネイル写真、私が経営していたスーパーの全部のレジに置いてあった「端数お支払い用」の一円玉。1人4円まで使えたのだが、全16店舗ともなると年間500万円にもなった。ドンキのパクリとは言え負担は大きかったが、お客さんには大好評だった。

(ex. 904円の買い物なら、千円札を出した後、カップから4円つまんで100円のお返し)

✅中には、わざわざ1円のお返しが出るように払い、4円つまんで「これで5円お返しをよこせ」と凄む客も現れた(^^;

あのスーパーはレジで金を配ってるらしい…と揶揄されながら、その当時流行り出した「レジ袋有料化」にこれを使ってやれ!と企んだ。

もともと有料化に反対だった私は(行政の指導に基づき拒否はできない)、この一円玉をお客さんに自由につまんでもらい、当時2円のレジ袋を買ってもらうようにした。

✅ウチの「レジ袋有料化」は実質🆓ですよ〜‼️

近隣のスーパーからは「環境問題をエサに商売をするのか💢」と言われたので、「レジ袋売って儲けてるアンタより、ずっとお行儀がいいですよ!」と言い返してやった (笑)

私は間違ってない!
・小銭をバカにしてはいけない
・レジ袋売って儲けちゃいけない
(・若い人の意見を全否定するのは老害)

懐かしいお話でした(^_−)−☆