【早過ぎたSDGs】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→最年少山梨県教育委員長→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は全国の経営者に寄り添う日々


私のプロフィール欄に「早過ぎたSDGs」と書いてある (笑)

 せっかちな性格の私は、「有言実行」ならぬ「実行有言」タイプで、いつも動き出してから考える🏃🏻…。県内で一番若い社長の私が先頭を切れば、先輩経営者達も後に続いてくれることを期待してのことだ。
その度に「変わり者!」とか「目立ちたがりめ」と言われてきたが。

いろんなことをやったな…10年以上前から。

・家庭生ごみをポイント付加して回収→堆肥にして授産施設で野菜作り→店で販売

・2008年にレジ袋有料化開始→今でも反対笑

・空ペットボトルやアルミ缶・段ボールを回収して、売却金を町に寄付

・廃油・廃衣料のポイント回収→利益は寄付

・段ボールやトレーの回収→再生

・ペットボトルキャップ集めて海外にワクチンを贈る→ガールスカウトと協力して最大数

・海外の貧困の子供達に楽器を贈る

・破綻したスーパーを建物や従業員ごと引き継ぎ経営を継続(16店舗中12店舗)

・298円の格安弁当を値上げして、その差額を被災地に贈る

・ホームレスの方を正社員として雇用

・ハンディキャップのある方の雇用(5%超)

・ピンクリボン自販機(乳ガン撲滅)設置

・幼稚園を回って環境のお話🎤

・買物難民向けに移動販売車を運行→当時山梨県唯一(スクールバスを改造)

・仕入れの条件が厳しい個人商店に代わり、近くの弊社店頭から必要数だけ仕入れてもらう→問屋からの差別解消→問屋激怒 (笑)

・経営の厳しい個人商店の仕入れ、販売、売り場変更の指導チームを送って再生

・災害時に市長の権限で店を閉めて、店内在庫全てを地域の備蓄品に提供→買い占め防止

(ハイハイ、たくさん良いことやったのね笑)


これらが「SDGs」の理念に基づくことかどうかは分からないし、当時は考えてもいなかった。先代からの大赤字から救ってくれた地域への恩返しのつもりで、頼まれたことを全てやっただけ。(その都度「売名行為」と揶揄されたが、すでに有名w)

「商売以外で儲けは出さない!」と補助金はほとんど辞退。地域密着じゃなくて「土着」、世のために尽くせばお客さんは見捨てることはない。潰れても公的資金で救われる会社になりたい!→そして倒産💧

「貰える金も辞退して、自分のこともできないくせに格好つけて何が社会貢献だ!蔵を建ててからやれ!」何もしない先輩経営者から言われた。悔しかったがその通りだ。

「地域貢献」と上っ面でやっても、それでお客さんが来てくれる保証などない。来店動機に同情や恩義など今はないし、新しいショッピングセンターができれば当然そちらに行く。いくら報道されても表彰されても、利益が出なければ経営はいずれ破綻する。10年経った今始めても結果は同じかもしれない…。精一杯やったが、経営者失格だ🙇🏻

でも私は「人間失格」とは思いたくない。
地域は私の持続(生命)を可能なものにしてくれたし、従業員の再就職先も地域が支援を申し出て全員の転職先がすぐ見つかった🙏🏻
債権者も次々に債権放棄を申し出てくれた💧
このご恩はまた社会に還していく🙏🏻

「しくじった」私が皆さんにアドバイスなどできる立場ではないが、

やっぱり良いと思ったら、できる範囲で何でもやりましょうよo(^▽^)o
何もせずにあなたを批判する人はスルー!


「SDGsはビジネスになる!」という言葉は今でも嫌いだけど、皆さんは遠慮することはない。

私は「金儲け」が下手だっただけです😄