【県教育委員会VS市町村教育委員会】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト


各県には県の教育委員会が、市町村にも其々教育委員会がある。県の教育委員ともなればどことなく立派な感じもするが(そうでもない)、市町村の教育委員はお寺のお坊さんとか、郵便局長さんとか、地元の名士に白羽の矢が立つ。(政令指定都市や大都市は別格)

市町村の教育委員報酬は交通費程度だが、山梨県は4年間で約1000万円。月に2~3回県庁に行く程度。副業とすれば(金銭以外も含めて)スゴい待遇である。

私は教育に対して大した知識もなく、年も若かったので、県の教育委員長になってすぐ、挨拶がてら県下27市町村全ての教育委員会の会議に出向くと決めた。直接会って話せば意見や困りごとも聞けるはず!と片っ端から電話した。(中々やる気のある教育委員長だ(^^)/)
そしたら……。

「何しに来るんですか?県の意向ですか?」
「ウチにはやましいことなどありません!」
「来るなら最後に来てください」


あらあら、予想と真逆の反応だ💦あいさつもダメって。歓迎されてない所に行くのは気が引ける💧

それでも行っちゃうのが田舎の人気者である!いざ会場へ🏃🏻…

私「お電話して傍聴をお願いした小林です!」
にわか作りの傍聴札のインクがにじんでる(笑)

事務局「定刻を5分過ぎてるので中には入れません!」

私「じゃ会議が終わるまで待ってご挨拶だけでも」

事務局「(中で確かめて) では今回だけ特別ということで中へどうぞ」→帰りにはお土産❌

別の教育委員会では「今日は処分を含む非公開案件がありますので傍聴できません!」

私「その処分案件、最終決裁者は私ですよ!」
事務局「…中にどうぞ。発言はできません」
(なんにも喋らねえよ💢)

その他の市町村教育委員会では、恩師から「来るな!」のアドバイス、地元県議から「私が同行する」+名刺も受け取らない教育長。(窓を開けろよ、俺はあの店の社長だ!)

予算や人事、採用や処分は県の教育委員会の仕事。市町村は同格と言われてもそんな訳にはいかない。私が若いこともあって素直に感情が出てしまったのだろう、ご苦労もよく分かる。アラ探しに来たんじゃない。

一度、甲府市教育委員会に行こうとしたら「それじゃ甲府市の立場がない💦こちらから行くという形で折れてくれないか?」との折衷案を受入れた。山梨県庁も甲府市役所も7番アイアンで届く距離なのに (笑)

「県教委と市教委が初めて合同意見交換会を開催。風通しが良くなることに期待!」と新聞の見出し。それほどのことか?元々風が無いのに通るわけがない。聞いたらこれまで前例はないと。(そして翌年以降は廃止💦)

教育委員OB「お前、余計なことするな💢現場が大騒ぎだぞ!大人しくしてりゃ次は市長なのに!」(あんたもそう言われたのか?)

私「すいません先輩!僕、余計なことするの大好きなんです〜(^O^)/」
(県内の「民間」教育委員の皆さんは、私の訪問を大歓迎してくれましたよ!)

教育委員を辞めた後、教育関係者の中で私の一番の功績が、この全市町村教委を巡回したことだと言われた。他にもやっただろ〜!

問題があるのは教育委員会の上の一部で、一般の事務局の方はみんな優しかったです。今は改善されていることを祈ります🙏🏻

その後、なぜか市町村教育委員会の不祥事が立て続けにニュースになったなぁ。知らんけど (笑)